〜「三番瀬を守ろう! 梅原司平コンサート」に600人〜
「三番瀬を守ろう! 梅原司平トーク&コンサート」が2001年4月14日、船橋市の船橋市民文化ホールで開かれました。同実行委員会と「三番瀬を守る会」が開催したもので、約600人が参加。「三番瀬を守ろう」の思いが会場いっぱいにひろがりました。
さまざまな社会問題を歌にし、全国でコンサート活動をつづけている梅原司平さんは、「羅針盤」「折り鶴」「海辺にて」などを歌ってくれました。「拝啓日本・環境編」では、レッドデータブックに登録されている渡り鳥が発見された感動や、ハワイのある島に日本のゴミしか流れ着かない実態への憂いなどを語りながら熱唱。参加者をおおいに感動させてくれました。
長年にわたって三番瀬を守る運動をつづけている「三番瀬を守る会」の田久保晴孝会長とのトークでは、干潟や三番瀬の大切さや、三番瀬を守る思いなどを語り合いました。
コンサートには、千葉県知事に就任したばかりの堂本知事からも、「三番瀬については、埋め立て計画を白紙撤回し、多くの方々の意見をききながら、保全と再生の新たな計画をつくりあげていきたい」とのメッセージが届けられました。
コンサートはたいへん好評で、参加者からは、「すごく感動した。なんとしてでも三番瀬は守っていきたい」「たくさんの人が三番瀬を守ろうとしていることをあらためて実感した」「埋め立て計画を白紙撤回するという方が千葉県知事になり、うれしい。いろいろと困難があるだろうが、堂本知事には三番瀬を守るためにがんばってほしい」などの感想が寄せられました。
なお、「三番瀬を守る会」は、会場で「堂本新知事への一言メッセージ絵葉書」を用意し、「新知事の『白紙撤回』方針を支持する。その実現には大きな困難も伴うであろうが、新知事には三番瀬の保全にむけて力を尽くしてもらいたいので、一言を」とよびかけました。すると、114人が絵葉書に記入。後日、この絵葉書を県庁に届けたところ、堂本知事から「早速、皆様からのメッセージを読ませていただきます」との返事が守る会に送られました。
《コンサートの概要》
三番瀬を守ろう!
梅原司平 トーク&コンサート
●日 時 2001年4月14日(土)18:00〜20:00
●場 所 船橋市民文化ホール
●ゲスト出演
市野由美子
千葉合唱団
合唱団プリマベラ
●プログラム
★梅原司平
羅針盤 一度だけの人生だから 折り鶴
★合唱団プリマベラ
守ろう三番瀬
★千葉合唱団
私の子どもたちへ 三番瀬の発見
★市野由美子
ラ・メール 失われた小鳥たち 三番瀬の四季
★三番瀬トーク
梅原司平 & 田久保晴孝(三番瀬を守る会会長)
★梅原司平
ギターよ もっと人間もっと愛
ときめき 拝啓日本・環境編
海辺にて 大地
●主 催 三番瀬を守ろう!梅原司平トーク&コンサート実行委員会
三番瀬を守る会
●後 援 日本自然保護協会、世界自然保護基金日本委員会
日本湿地ネットワーク、千葉県自然保護連合
三番瀬を守る署名ネットワーク
《梅原司平の三番瀬へのメッセージ》もはや、地球も人間も、自然治癒力の限界を超えてしまいました。
アポロ9号に乗ったラッセル・シュワイカートさんが、「現代の枠を集めた最高のテクノロジーで、人類は宇宙に飛び出しました。しかし、振り返ってみるとそこには、今にも壊れそうな地球があったのです」とおっしゃっていました。
2百万年以上をかけての人類の歴史、ここへきてあまりにも急速に進化させてしまったようです。三番瀬を題材に創作した『海辺にて』の歌の中に、私はこう書きました。「海流は2千年をかけて、地球をひと巡りするという」と。大きな自然のサイクルを無視した強引さと放漫さの中で、地球の汚染が進んでしまいました。
また歌の中で、「海を疎かにするもの それは 自らの生命を疎かにするに等しい」とも書きました。産業という巨大な競争システムの中で汚染されたのは、地球ではなく人間だったのです。人間が心を取り戻さない限り、干潟も自然を取り戻すことはできないでしょう。
その豊かな心を育てるのが、文化・芸術ではないかと私は思っています。
環境保全への思いを語りながら、「拝啓日本・環境編」などを熱唱した梅原司平さん
梅原さんと合唱団プリマベラがいっしょに「折り鶴」を唱った
作曲家たちが三番瀬への思いをこめて作曲した「三番瀬の四季」を唱う市野由美子さんと千葉合唱団のみなさん。
三番瀬を守る運動を20年以上もつづけている「三番瀬を守る会」の田久保晴孝会長と梅原さんのトーク。二人は、干潟の大切さや、三番瀬を守る思いなどを語り合った。
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