〜 三番瀬市川側の自然観察会 〜
2001年12月22日、三番瀬の市川側で自然観察会がおこなわれました。「千葉県野鳥の会」が主催したもので、25人が参加しました。
同会の田久保晴孝さんの案内で、市川市塩浜の護岸や浦安埋め立て地を歩きながら野鳥などを観察しました。
市川市塩浜の猫実川河口域では、ウミアイサ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリ、ホオジロガモなどがみられました。一部の団体はこの海域について、「荒廃している」「汚い」「死にかけた海」「ヘドロ化している」などと宣伝していますが、それはウソです。海水はたいへんきれいです。魚もたくさんいるので、「夜になると、あいかわらず密漁船がやってくる」と、「三番瀬ハゼを守る会」の山本さんが話してくれました。
護岸に隣接する米山倉庫の屋根では、ハマシギが1200羽ほど休息していました。ハマシギは、三番瀬が満潮のときに、ここで休息しているのです。「夜間に潮が引いたとき、猫実川河口の泥質の干潟で採餌していたのではないか」と田久保さんは話してくれました。ときおり、屋根から一斉に飛び立ち、しばらくすると元の屋根にもどります。そのたびに参加者から歓声があがりました。
スズガモは、船橋海浜公園沖に多く、数万羽を確認できました。浦安沖では5000羽でした。翌日(23日)は、東京都の葛西に3万2000羽いたとのことですので、スズガモは東京湾奥部に9万羽程度が生息していると思われます。
浦安の埋め立て地では、アシ原が広がる遊休地で観察会のたびにチュウヒがみられたのですが、そこが残土置き場に変わったため、この日はみられませんでした。
●今回の観察会で確認した鳥の数 スズガモ 50,000 ハマシギ 1,200 ハジロカイツブリ 200 カワウ 100 ドバト 100 ヒドリガモ 100 スズメ 50 ホオジロガモ 30 ウミアイサ 20 カンムリカイツブリ 20 セグロカモメ 20 ヒヨドリ 20 ムクドリ 20 オナガガモ 10 キンクロハジロ 10 タヒバリ 10 ハクセキレイ 10 ヒバリ 10 メジロ 10 ユリカモメ 10 カワラヒワ 5 キジバト 5 ツグミ 5 アカハラ 1 オカヨシガモ 1 カモメ 1 チョウゲンボウ 1 ミサゴ 1 ミミカイツブリ 1
市川市塩浜の護岸から三番瀬市川側(猫実川河口域)の野鳥を観察。
護岸に隣接する米山倉庫の屋根でハマシギが1200羽
ほど休息していた。「夜間に潮が引いたとき、猫実川河口
の泥質の干潟で採餌していたのではないか」と、田久保
さんは話してくれた。ときおり屋根から一斉に飛び立つが、
それが圧巻で、参加者から歓声があがった。
(写真提供=行徳野鳥観察舎友の会)
米山倉庫。ハマシギは、三番瀬が満潮のときにここの屋根
で休息する。(写真提供=行徳野鳥観察舎友の会)
猫実川河口域。一部の団体はこの海域を「荒廃している」「汚い」「死にかけた海」「ヘドロ化している」などと宣伝しているが、それはウソである。
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