森田知事らが「地元合意が必要」を繰り返す
〜6月県議会における三番瀬ラムサール登録問題の答弁〜
(2009年=平成21年)6月定例千葉県議会の代表質問と一般質問で、3人の議員が三番瀬のラムサール登録問題をとりあげました。代表質問が大野博美議員(市民ネット、18日)と小松実議員(共産党、19日)、一般質問が田中明議員(民主党、19日)です。
3人の質問と知事らの答弁の要旨をお知らせします。
◎「時期尚早」という声もだされている?
◇大野博美議員
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「ラムサール条約登録を求める署名が10万筆を突破したと聞く。三番瀬を次世代に引き継いでいくための保全条例の策定やラムサール条約登録こそ、迅速にとりくむべき課題と考えるが、知事の姿勢について伺いたい」
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「ラムサール条約への登録は、地元関係者などの合意のもと、最終的には国の判断で行われる。県としては関係者との調整が円滑に進むよう、環境省と連携し、勉強会や意見交換を重ね、地元の意見を聞きながらとりくんでいきたい」
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「知事も、選挙中に、環境保護的な見地から、条約への登録は必要だと明言している。そうであるならば、三番瀬の一刻も早いラムサール条約登録へむけて、断固とした姿勢をしめすべきではないか」
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「ラムサール条約へ登録するためには地元関係者の同意が必要である。浦安市、市川市、船橋市、習志野市の住民など、地元の関係者がどう考えるかがいちばん大事であると考える」
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「三番瀬がラムサール条約に登録されることによって、最高の千葉ブランドができる。登録にむけて、知事自らが利害関係者の調整をはかるべきと思うがどうか」
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「ラムサール登録については、早期登録を望む声がある一方で、時期尚早という声もだされており、さまざまな意見がある。いちばん大事なことは、浦安市、市川市、船橋市、習志野市の住民など地元の関係者が登録についてどう考えるかだ。ラムサール登録は、地元関係者などの合意のもと、最終的には国の判断でおこなわれるものである。県としては、関係者などの調整が円滑に進むよう、環境省とも連携し、勉強会や意見交換会などを実施し、地元関係者の意見を聞きながらとりくんでいくことにしている」
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以上です。6月12日の「三番瀬公金違法支出判決を活かす会」との交渉では、「活かす会」が「いったい誰がラムサール登録に反対しているのか」と聞いたところ、県自然保護課長は「反対している人(団体)は誰もいない。一般論で言えば、どこも賛成している」と答えました。
こんどは、「時期尚早という声もだされている」という答弁です。仮に、田中議員が「いったい誰がそういうことを言っているのか」と突っ込んだら、なんと答えたでしょうか。
ほんとうに、その場しのぎのいい加減な回答です。
★関連ページ
- 「反対者はいないが、今後も合意形成に努力」〜三番瀬ラムサール登録で県自然保護課長(2009/6/12)
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