「三番瀬」公開アンケートに回答
市川三番瀬を守る会が実施
「市川三番瀬を守る会」は市川市長選挙(2022年3月27日投票)の候補者に対し、三番瀬問題について公開アンケートを実施しました。
質問状は、住所を公表している田中 甲候補、守屋貴子候補、村越ひろたみ候補に送付しました。そのうち田中候補と守屋候補から回答をいただきました。回答があった順に公開させていただきます。
2022年3月24日 市川三番瀬を守る会(担当 谷藤利子)
2候補者の回答 |
【質問1】
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「東京湾三番瀬」に、船橋側だけでなく市川側にも、行かれたことはありますか。あれば、その時の三番瀬への印象、三番瀬への想いをおきかせください。
◇田中 甲候補
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私が生まれ育った市川市です。当然行ったことはあります。確か2002年、大潮の時間帯に合わせて小さな船に乗せていただきました。当時、温かい季節でしたので干潟に下り歩きました。アオサが流れ、小魚が泳ぎ、都会の中にある豊かな自然を体いっぱいに感じました。
◇守屋貴子候補
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あります。
目の前に広がる海原を見るといつも心が洗われます。そして、市川に残された大切な宝を何としても守らなければならないと思っています。
【質問2】
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三番瀬の生物多様性、魚介類の産卵、生育の場所、水質浄化作用、水鳥、渡り鳥の餌場、ノリ・アサリ等の漁場、こうした豊かな環境と役割についてご存知ですか。
◇田中 甲候補
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堂本知事時代には各生物調査をかなり行っていたと思います。それが森田知事以降は何となく薄れ、忘れられようとしているのではと心配しておりました。
三番瀬には多くの生物が生息していることはもちろん承知しております。
◇守屋貴子候補
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知っています。
【質問3】
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東京湾岸の干潟の9割が埋め立てられた現在、豊かな自然環境「三番瀬」を開発から守り、後世に残していくことに賛成ですか。
◇田中 甲候補
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「三番瀬」を守ることに賛成です。
◇守屋貴子候補
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賛成です。
【質問4】
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三番瀬をラムサール条約に登録することについて、賛成ですか。それとも何か課題があるとお考えでしょうか。あればお聞かせください。
◇田中 甲候補
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習志野市同様に、市川市に面している「三番瀬」は、ラムサール条約登録に向けて地元自治体として活動をしていくべきだと考えています。
◇守屋貴子候補
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賛成です。
【質問5】
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塩浜護岸前面での人工干潟造成について、市川市は千葉県に要請を続けていますが、私たちは三番瀬の環境に大きな影響を及ぼすことから、反対しています。千葉県は塩浜2丁目地先で干潟的環境形成検討事業を実験的に行った結果、環境面でも費用面でも人工干潟造成を行うことは難しいと断念しました。この問題について、考え方をお聞かせください。
◇田中 甲候補
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護岸整備について、広域自治体の千葉県は県土整備部と企業庁とで縦割り行政が存在しています。
まずは地元自治体として、運営上、非常にわかりづらさを感じています。
また私は、【1】でお話したように、「三番瀬」の豊かな自然を体験している者として、人工干潟ではなく、自然環境を大切にした「三番瀬」の環境整備に努めたいと考えています。
◇守屋貴子候補
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人工干潟造成は慎重に検討すべきと考えていましたので、千葉県の判断を尊重したいと思います。
【質問6】
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国と千葉県による「新たな自動車専用道路構想」が勢いをましています。当面は、国の第二湾岸道路構想をもとにすでに用地を確保している市原市、千葉市、習志野市から船橋海浜公園をかすめ、高谷ジャンクションに当面は結ぶ計画です。
千葉県知事に昨年就任した熊谷氏は、昨年7月には沿岸6市と「新たな湾岸道路促進大会」を開きました。その決議は、本来の国の第二湾岸道路構想にある三番瀬を通過し浦安から東京都に結ぶことも視野に入れていることを示唆しています。私たちはこうした千葉県の開発促進が三番瀬の環境に影響を及ぼすのではないか懸念しています。このような国県の動きについて、どのように考えておられますか。船橋市は三番瀬の保全が最優先と議会でも表明しています。市川市としてもそういう姿勢を持っていただけますか。
◇田中 甲候補
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第二湾岸道路の構想については承知しております。
ただ、私の見解としては、「三番瀬」の保全を第一義的に考えていくべきだと思います。
◇守屋貴子候補
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三番瀬の保全が最優先との姿勢で対応したいと考えています。
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