文・写真:三番瀬を守る会 会長 田久保晴孝

春の大潮の三番瀬。ノリヒビとハマシギの群れ。
春(4〜5月)
オオソリハシシギやメダイチドリが南の国から春を運んできます。色とりどりのシギやチドリの仲間、三番瀬で冬を越したカモの一部や、美しく衣更えをしたハマシギやダイゼンも見られます。
大潮の干潟を歩くと、ゴカイのふん、力二などが見られ、干潟を少し掘るとアサリやシオフキがたくさん採れます。干潟の豊かさを実感できる季節で、潮干狩りの人たちで浜辺がいっぱいになります。

潮干狩りシーズンのにぎわい

イシガニ

ハマヒルガオ。三番瀬には大きな群落がある。

メダイチドリ

キアシシギ
夏(6月〜7月)
シギやチドリの多くが繁殖地に旅立ってしまって、干潟には鳥が少なくなりますが、周辺のヨシの中では、オオヨシキリやセッカ、ヒバリなどが雛を育てています。コアジサシが海面へダイビングをして餌を取る姿も観察できます。
干潟の生き物の観察に最適の季節です。ハゼの子どもやヤドカリなどたくさんの生き物に出会えます。身近かな海として、海水浴などのアウトドアを楽しんでいる家族連れで賑わいます。


干潟で遊ぶ
秋(8月〜10月)
シベリアなどで雛を育てたシギ・チドリの仲間やアジサシが、南の国で冬を過ごすために1か月ほど立ち寄ります。
三番瀬周辺で繁殖を終えたコアジサシも集結、サギやウミネコもたくさんやってきます。秋が深まると昼間は潮が引かなくなりますが、海辺でアオサの下などをみると、たくさんの小動物が観察できます。

魚をとってたべるコサギ

三番瀬の夕暮れ。バックは浦安市の高層住宅群。

ダイサギ

チュウサギ

チュウサギ

オバシギ

ソリハシシギ

ミユビシギ

珍鳥ヘラシギ
冬(11月〜3月)
一年のうちでいちばん水鳥がたくさん見られる季節です。10万羽のスズガモをはじめとして、オナガガモ、ヒドリガモ、ホオジロガモなどの力モ類、ハマシギの大群、ユリカモメの群れがいつも見られます。
干潟の生き物の観察は不向きな季節ですが、干潟を掘っての貝の観察はできます。なお、すでに三番瀬からいなくなったイボキサゴやウミニナ、ハマグリなどの貝穀も一年中採集できます。

ハマシギの大群。三番瀬はハマシギの渡来が全国で4番目に多い。

ミヤコドリ。三番瀬は年々渡来数が増えており、2007年度は194羽を記録。
三番瀬は、日本でもっともミヤコドリの多い場所となっている。

スズガモ

柵の上で休息中のダイゼン
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