谷津干潟環境保全交流会が

三番瀬保全の要請書を提出

〜埋め立てを前提としない自然環境保全を申し入れ〜



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 谷津干潟(習志野市)の環境保全活動に取り組む「谷津干潟環境保全交流会」は(1999年)6月28日、三番瀬埋め立て計画の白紙撤回を求める要請書を県知事などに提出した。同交流会は、埋め立ては「谷津干潟に致命的な危機をもたらす」として、周辺の干潟保全のためにも計画の見直しを求めている。同交流会には、「千葉県野鳥の会」や「谷津干潟愛護研究会」など9つの市民団体が参加している。
 要望書の内容は、次のとおり。





谷津干潟環境保全の見地からの三番瀬保全要請書


 私たちは習志野市と協力しつつ谷津干潟の環境保全ならびに谷津干潟を場とする環境教育を推進している市民団体の集まりです。
 6月10日は、1993年の第5回ラムサール条約締約国会議において、谷津干潟がラムサール湿地として登録された日で、習志野市はこれを記念して「谷津干潟の日」を設け、市民的行事を行っております。
 ラムサール湿地登録以来、干潟と渡り鳥の保護についての市民意識の高まりはめざましく、谷津干潟はオーストラリア・ブリズベン市を初めとする国際交流・連帯の場ともなっています。本年は特にコスタリカで第7回ラムサール条約締約国会議が開かれ、干潟(潮間帯)保全決議がなされるなど、谷津干潟保全にとっても重要な節目の年となっています。
 このような時、先に発表された「市川二期地区・京葉港二期地区計画に係わる補足調査結果報告書」は、三番瀬埋め立てが谷津干潟の鳥類に大きな影響を及ぼす可能性があると述べています。2本の水路だけで習志野港・船橋港と繋がる谷津干潟は、きわめて脆弱な条件下にあり、しかもその水路の出口は、見直し計画でも、依然として埋め立てられる予定の水面に近接しています。従って三番瀬埋め立ては、ただでさえもきびしい条件下にある谷津干潟の環境維持と鳥類生息にとって、致命的な危機をもたらすおそれがあります。
 諫早湾の干潟を破壊して、世界の環境保護に関心ある人々から非難を受けた長崎県の轍を踏むべきではありません。
 以上のような点から、私たちは千葉県が現在進めておられる「市川二期地区・京葉港二期地区計画」の見直しにあたり、埋め立てを前提とはせずに、三番瀬の自然環境を保全されることを要望いたします。

 1999年「谷津干潟の日」にあたって



 千葉県知事  沼田 武  様
 千葉県企業庁 中野英昭  様

谷津干潟環境保全交流会〈団体名は50音順〉
千葉県野鳥の会
千葉の干潟を守る会
(財)日本鳥類保護連盟
(財)日本野鳥の会
日本野鳥の会千葉県支部
谷津干潟愛護研究会
谷津干潟環境美化委員会
谷津干潟自然教室
谷津干潟友の会



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