計画策定懇談会の論議継続を県に要望
(1999年)12月11日に市川市内で「策定懇直前シンポジウム」を開いた同実行委員会のメンバーは12月13日、第4回の計画策定懇談会(12月25日開催)を最終会合にせず、議論を継続するよう求める要望書を県に提出しました。
要望書は、「策定懇直前シンポジウム」で採択されたアピール文です。
要 望 書 |
1999年12月13日
千葉県知事 沼 田 武 様
計画策定懇談会座長 黒 川 洸 様
第4回策定懇直前シンポ実行委員会
要 望 書
去る12月11日に第4回策定懇直前シンポジウムを開催し、下記のようなアピールを採択しました。是非、私たちの要望を受け入れ、三番瀬保全に役立てていただけるようお願い申し上げます。
ア ピ ー ル
三番瀬は多くの人に様々な贈物をもたらす干潟と浅瀬です。このことは、「東京湾の重要な浅海域である」と県が行った補足調査でも立証しています。東京湾の干潟の9割以上の埋め立てを許してしまった今日、残った三番瀬は貴重であり重要であることは言うまでもありません。
過日行われた「'99 国際湿地シンポジウム in 東京湾三番瀬」において、開発をしてしまってからの修復は、いかに困難であるかを私たちは海外の方々からも学びました。今ある干潟・浅海域の保全に勝るものはありません。
そんな折、私たちは、この25日に第4回計画策定懇談会が開催され、この回で最終会合にしたいとの県の意向を耳にしました。急いでことを運んでは取り返しがつかなくなります。
本年6月、県は三番瀬埋め立て計画の見直し案を発表しました。
101ha の埋め立てと13haの人工干潟の造成が本当に必要かどうか、その手法は妥当かどうか、第2東京湾岸道路、流域下水道などの土地利用計画は正当なものなのか、都市環境・公害問題はどのように検討されたのか、海の利用のあり方と地域計画の将来展望は、など見直し案をめぐって多くの問題が残されています。また第2湾岸道路の事業主体である建設省からは、道路の必要性の根拠が正確に伝えられておりません。更に都市計画、交通工学の研究者からの検討も外部に示されておりません。この面こそ、市民生活や文明のあり方への反省も含めて、住民の意思の尊重と研究者のさらに広く深い考察が望まれます。全ての議論が緒に就いたばかりだと言えます。私たち市民もこれらの問題に就いて議論を深めつつあります。決定を急いでは取り返しがつきません。
第4回の策定懇談会で決定を下すほど問題はやさしくありません。
急いでことを運ばないで下さい。取りかえしのつかないことをして21世紀の幕開けをしてはなりません。
私たちが東京湾から受けてきた恩恵を子や孫の代まで引き継ぐことが出来るよう、十分慎重に審議をしてください。
このことを私たちは強く要望します。
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