環境庁長官に三番瀬保全を要望
「三番瀬のハゼを守る会」の山本慶一氏は、11月30日、三番瀬の市川側(西側)の埋め立て計画の再検討や再調査などを求める要望書を環境庁長官に提出しました。
なお、「三番瀬のハゼを守る会」は、三番瀬の猫実川河口で毎日、ハゼ釣りと密漁の監視をおこなっています。
要望書 |
1999年11月30日
環境庁長官 清水嘉与子 様
三番瀬のハゼを守る会
山本慶一
- 三番瀬(西側)は猫実川河口に面し、ハゼ、セイゴ(スズキ、フッコ)、アナゴ、ウナギ(天然のもの)、カニ(石ガニ、ワタリガニ)、ギンボ、カレイ(マコガレイ)等の最適の産卵場所であり、生息場所でもあります。
- 現在(平成11年11月26日)の状況を申し上げますと、ハゼは約20SEcm前後の大型のものがぞくぞくと東京湾各地より入って来ており、岸壁より20〜70m位の場所に見られます。メスは抱卵し、オスはメスより少し大型で頭部も大きいので判別できます。
毎日、午後4時より午後5時(日没)までの1時間程、(エサはイソメ、ゴカイ等)により入れ食い状況となります。その他の時間は1匹も釣れません。試しにやって見て下さい。
現在は禁止となっているサシ網(1匹30m位)では、一度かければ数百匹がとれるものと思います。それ故、カニ、ハゼを狙い、暗くなると密漁船が出没しています。
- このような海域を埋め立てしようと、ある方面では必死になっていますが、一度埋め立てれば二度と魚は来ません。千葉の稲毛海岸などの人工渚には何もいなくなりました。稲毛は、昔はアサリが山ほど採れていました。
- 行徳漁港の前の広大な地域の海面を、アサリ採り場に埋め立て、人工渚をつくり、小アサリを各地から仕入れ散布しましたが、アサリは育たず、失敗に終わり、大損害となり、現在、放置されたままになっています。
このような失敗をやりながら、再度、人工渚を作ろうとする方々の心が判りません。なぜに無理をして埋め立てを推進しなければならないのか。それだけの必要性があることなのですか。
- 猫実川河口は、青潮、赤潮の影響は、上流より真水が流れてきますので、年間ほとんどありません。
- 台風時は各河川より流出した流木、アミ、小枝等が流れてきて、特に河口にたまり、特にアミ等は波によって小さくくだかれ、海底に堆積し、そこが小エビの繁殖場所となり、魚類のエサとなります。
以上のような理由により、三番瀬の西、猫実川河口の再調査をお願い申し上げます。
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