〜古井さんが県に意見メール〜
(2006年)10月28日開催の「三番瀬フェスタ2006 PART2」について、古井利哉さんが、県(三番瀬再生推進室)に猛省をうながすメールを送りました。
古井さんは「この会は一体どういう趣旨で開かれたのだろうかという疑問の声が沸き起こった」と書いておられます。
古井さんの意見メール |
三番瀬推進室御中
市川市 古井利哉
10月28日に開催された「三番瀬フェスタ2006 part2」に参加した者ですが、幾つかの疑問を感じましたので、要点をメールします。
記
- 会場からも指摘されたが、フェスタの開催が広く広報されなかったため、参加者が非常に寡少であった。(これまでで最低?)
*千葉県HPにおいても、1週間前位に登場。
- 司会者が自論に反する会場の意見に対しては、いちいち反論したり疑問を呈していた。
- 小生の質問
「円卓会議の提案では、ラムサール条約登録に向けて早期に関係者の合意を形成する、となっている。しかし、漁業者が反対しているので登録が進まないとされている。円卓会議の提案から3年間、県は漁業者にたいしてどのような説得をおこなったのか」
「県が市川塩浜で進めている護岸改修工事は、海をつぶして実施されている。これは“海域をこれ以上狭めない”とした円卓会議の提案に抵触するものであるし、また、この工事は、三番瀬の生態系に配慮していないように思うがどうなのか」
これに対する司会者の回答は「ここは質問に応える場ではない!」と封じられた。
またほかの発言
「三番瀬の市川側海域で人工海浜や人工干潟をつくり、市民がふれあえるようにすべきという話がだされている。しかし、近くの『お台場』に人工干潟がつくられているなかで、なぜ、市川に同じような人工干潟をつくる必要があるのか疑問がある。直立護岸は危ないというが、危険性をとりのぞく方法はほかにもあるのではないか。後背地に少し手を加えるだけでよいと思う」
に対しても、「ここは質問に答える場ではない。質問はやめていただきたい」の一言で封じ込めた。
これを聞いた会場からは、この会は一体どういう趣旨で開かれたのだろうかという疑問の声が沸き起こった。
現在、三番瀬再生会議をはじめ各種委員会などで進められいる議論の行方や、既に着手されている工事の内容等については、県として、またフェスタ運営に携わる委員として、市民に対する説明責任があると考えるのは当然であろう。
もし質問を受け付けず、ただ感想に近い発言を聞き置くだけのフェスタならば、貴重な税金を投入して運営する意義は全く認められない。
今後part3などの企画もあろうかと思われるが、猛省を促したい!
★関連ページ
- 三番瀬の保全・再生をめぐって討論〜三番瀬フェスタ2006 PART2(2006/10/28)
- 県にたいする質問・批判は禁止〜三番瀬フェスタ2006 PART2(2006/10/28)
- 三番瀬問題の深層をえぐった本〜永尾俊彦著『公共事業は変われるか』岩波ブックレット(「自然通信ちば」編集部、2007/7)
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