三番瀬のラムサール登録見送りを堂本知事が表明



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 三番瀬のラムサール条約登録申請は見送り──。(2008年)1月30日の『朝日新聞』(千葉版)がこう報じています。
    《国際的な重要湿地の保全を目的とする「ラムサール条約」への東京湾・三番瀬の登録について、堂本暁子知事は29日、漁業関係者など地域の合意がはかれないことなどを理由に今秋韓国で開かれる締約国会議への申請を見送る考えを明らかにした。  千葉市であった三番瀬の再生をテーマにした国際フォーラムの会場で、朝日新聞杜などの取材に答えた。》

    《登録には、国の鳥獣保護区特別保護地区であることや地元住民の賛意が得られることが要件となる。堂本知事は「人の合意形成は時間がかかる。ラムサール(登録)を急ぐ以上に、地域の民主的な話し合いを尊重したい」とし、「反対する人には、漁業に抵触するものではないと理解してもらいたい」と話した。ラムサール条約への登録促進は、三番瀬再生の目標を示した「三番瀬再生計画」の施策の一つ。》
 堂本知事の姿勢は、私たちが予測していたとおりです。


◆ラムサール条約登録を求める声が相次ぐ
  〜三番瀬再生国際フォーラム〜

 しかし、それにしても、です。

 県は29日、「三番瀬再生、新たなステップへ」をテーマにした「三番瀬再生国際フォーラム」を幕張メッセ国際会議場(千葉市)で開きました。

 フォーラムには約400人が参加。海外ゲストのロン・コックス氏(豪・ニューサウスウェールズ大学水圏研究センター所長)やニール・モアーズ氏(野鳥・干潟専門家)が講演や報告をしました。

 また、三番瀬再生会議の学識経験者委員のほか、辻淳夫さん(NPO法人藤前干潟を守る会理事長)などもパネリストして参加し、活発な議論が交わされました。

 三番瀬をただちにラムサール条約登録湿地とすることを求める意見も相次ぎました。新聞はこんな見出しを掲げています。

 それなのに堂本知事は、同じ日にラムサール条約早期登録の否定を表明です。

 こうなると、「三番瀬再生国際フォーラム」はいったい何のために開いたのか、となります。「ただのパフォーマンス」とか「ガス抜きでしかない」という声もだされていますが、さもありなんと、うなずいてしまいます。







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