市川市長がWWFに具体的説明を求める
市川市の千葉光行市長は6月1日、自然保護団体「WWFジャパン(世界自然保護基金日本委員会)」に対し、5月25日に同団体が同市長に郵送した三番瀬埋め立て問題への要請書に対する照会書を送った。
平成11年6月1日
市都政第41号
(財)世界自然保護基金日本委員会
WWF Japan
会長 畠 山 向 子 様
市川市長 千 葉 光 行
東京湾三番瀬の干潟の保全に関する要請について(照会)
初夏の候、貴職におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。また、平素は本市市政に対しご指導、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、1999年5月25日付け世自基日委発第89−112号により「東京湾三番瀬の干潟の保全に関する要請」をいただきました。貴重なご意見として参考にさせていただきたいと存じます。
本市は、この問題をあらゆる方面の英知を結集していかなければならない重要な問題であると認識しており、今こそ協力して前向きに解決していく時期であると考えております。そうした中で、この要請については、私の発言の真意の確認や内容についても説明も無く郵送され、しかも、一方的に報道機関に発表するという手続きがとられたことを極めて残念に思います。
また、文中に「『広報いちかわ842』に、『市川二期地区の猫実川河口には、ヘドロが堆積しているので、海を再生し環境と共生するためには、埋め立てが必要』という主旨の貴職のご発言」とありますが、「広報いちかわ」に掲載した「市川の海を憩いの場に」とは、決してそのような短絡的な主旨ではありませんのでご理解を賜りたいと存じます。
あわせて、貴職におかれましては、今後も自然環境に対して専門的な立場での具体的な対応や提言をしていただきたく、よろしくお願いいたします。
なお、要請されました内容に関連して、下記事項についてご教示いただければ幸いです。
記
- 人工干潟実態調査委員会の調査結果について
- 葛西臨海公園、市川市塩浜地先、船橋海浜公園地先の人工干潟に対する評価について
- 要請における理由4.において、「猫実川河口域は、三番瀬の海域にとって欠くことのできない要素と考えられます」とありますが、具体的にどのようにお考えであるかについて
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