「三番瀬・盤洲 干潟展」はじまる



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 「三番瀬・盤洲 干潟展」が(2005年)2月19日にはじまりました。初日は、土曜日ということもあって、家族連れの方などがたくさん訪れました。

 この干潟展は、千葉県立現代産業科学館(千葉県の博物館)で2月27日(日)まで開かれます。テーマは“干潟は生きもののゆりかご”です。
 干潟展は、「非営利活動法人千葉まちづくりサポートセンター」と「千葉県自然保護連合」のよびかけで実行委員会がつくられ、この実行委員会と同館が共催で開催しているものです。実行委員会には、千葉の干潟を守る会、三番瀬を守る会、小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会など、三番瀬や盤洲干潟の保全にかかわっている団体が数多く加わっています。
 20日(日)にはシンポジウム「どう守る!干潟の生きもの」 、26日(土)には「アユが結ぶ―東京湾・江戸川・利根川トーク」も開かれます。


●展示物は約200点

 「三番瀬」は、東京湾の奥部に残った貴重な干潟・浅瀬です。一方、「盤洲干潟」は、現存する干潟では日本屈指の自然景観や生態系を維持した干潟であり、“東京湾の原風景”ともいわれています。
 干潟展は、三番瀬と盤洲干潟の大切な役割を、多くの方に知ってもらおうと開いているものです。会場には、三番瀬の“顔役”とよばれるミヤコドリや、スズガモの大群、アナジャコ、ゴカイなど、干潟・浅瀬に生息するさまざまな動植物の写真を展示しています。
 三番瀬や盤洲干潟に注ぐ川(江戸川、利根川、海老川、小櫃川)の様子も写真や図で示しています。海苔(のり)やアサリを採る道具、絵画などもあり、展示物の数は計200におよびます。


●カキの浄化能力にビックリ

 三番瀬の猫実川河口域(市川側海域の一部)に広がるカキ礁のカキを水槽や瓶に入れ、カキの浄化能力も実験して見せています。カキと海水が入った瓶に砥の粉(とのこ)を入れて海水を汚し、30分経過すると、海水がすっかり透明になります。カキの浄化能力のすごさが目でみてわかります。
 これを見た来客はビックリです。こんな声がだされました。
「カキの浄化能力がこんなにすごいとは知らなかった。カキの偉大な力がわかった。“カキ様”という感じだ」


●クイズや絵葉書づくり

 展示会場では、アサリクイズもおこなっています。三番瀬と盤洲干潟の貝殻をたくさん見せて、アサリがどれかをあててもらうものです。アサリの貝殻には、当たりクジが入れてあります。干潟にかかわる景品などがもらえるので、子どもたちは大喜びです。
 干潟の生き物の絵でつくった“かるた遊び”のほか、干潟の生きものの絵と三番瀬・盤洲干潟の砂を組み合わせた絵葉書づくりもおこなっています。


●「自然をもっと大切にしなければいけない」

 初日のきょうは、読売新聞と千葉テレビの取材も受けました。
 来客からはこんな声が寄せられました。
 「三番瀬、三番瀬と新聞で騒がれているが、どこにあり、どんなところなのかがよくわからなかった。この展示をみて、よくわかった。ぜひ、一度行ってみたい」
 「カキの浄化能力をみて、自然の大切な役割がわかった。私たちは、自然をもっと大切にしなければいけないと思った」
 前述のように、この干潟展は、27日(日)まで開かれます。内容はこちらをご覧ください。





三番瀬・盤洲干潟のさまざまな動植物や流域の写真、絵画など、約200点を展示。








家族連れなどたくさんの人が訪れた。








海苔(のり)やアサリを採る道具も展示。








カキを水槽や瓶に入れ、カキの浄化能力も実験して見せています。瓶に砥の粉(とのこ)を入れて海水を汚し、30分経過すると、海水がすっかり透明になります。カキの浄化能力のすごさが目でみてわかります。








左はカキが入っていない海水、右はカキを入れた海水です。同じ量の砥の粉(とのこ)を入れます。30分経過すると、カキの入った海水はすっかり透明になります。








三番瀬と盤洲干潟の貝殻をたくさん見せて、アサリがどれかをあててもらう「アサリクイズ」。アサリの貝殻には、当たりクジが入れてあります。干潟にかかわる景品などがもらえるので、子どもたちは大喜びです。









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