〜三番瀬探検隊〜
(2006年)8月26日、三番瀬の船橋側で「三番瀬探検隊」ひらかれました。主催は千葉県野鳥の会です。
◆エリマキシギとハジロコチドリ
珍しい鳥をみることができました。エリマキシギとハジロコチドリです。どちらもめったにみるることができない鳥だそうです。
この日みたエリマキシギは幼鳥です。雄の成鳥は、首に襟巻きのような飾りがついて奇麗だそうです。しかし、日本で成鳥がやってくるのはほんの一部の地域であり、三番瀬ではみることができません。
ハジロコチドリは、足がオレンジ色です。これもなかなかみることのできないめずらしい鳥です。
◆三番瀬は日本最大のミヤコドリ越冬地
ミヤコドリも10羽いました。ミヤコドリは冬鳥ですが、繁殖しないものが三番瀬に残っているそうです。冬になると、三番瀬(船橋側)に100羽ぐらいやってきます。近年は、最高124羽が確認されていて、三番瀬は日本最大の越冬地になっています。
このほか、メダイチドリ、ウミネコ、ダイゼン、オオソリハシシギ、キョウジョシギ、コサギ、ミユビシギ、アオサギ、アジサシなど、さまざまな鳥がいました。
底生生物では、コメツキガニ、イソガニ、ヒライソガニ、ケフサイソガニ、タマシキゴカイ、タテジマイソギンチャク、ニンジンイソギンチャク、マテガイ、アサリ、シオフキガイなどを確認できました。
◆シオフキガイとマテガイ
干潟の砂を手で掘るとシオフキガイがたくさん採れます。
また、スコップで掘ると、マテガイも数多く採れました。採ったマテガイを横にして置くと、自分で砂を掘って穴をつくり、すばやく縦になって穴の中にもぐっていきます。
◆一部をつぶして人工海浜にするのはとんでもないこと
三番瀬には、千葉県内や近県からたくさんの家族連れもがやってきて、潮干狩りやバーベキューなどを楽しんでいました。
まさに、三番瀬は生き物の“ゆりかご”であり、首都圏住民の憩いの場となっています。
参加者からは、「三番瀬はすばらしいところであることが実感できた。三番瀬の一部をつぶして人工海浜にするという話があるが、とんでもないことだ」などの声が出されました。
ミヤコドリ。近年は、三番瀬で最高124羽が確認されていて、三番瀬は日本最大の越冬地になっている。
干潟の表面に手をおくと、ゴカイがつんつん触れるを感じる。
さまざまな野鳥を観察
タマシキゴカイ
タマシキゴカイの卵塊
タマシキゴカイの糞(ふん)。ケーキのモンブランに似ている
採ったマテガイを横にして置くと、自分で砂を掘って穴をつくり、すばやく縦になって穴の中にもぐっていく
さまざまな生き物をみつけて大喜びの子どもたち
三番瀬は、子どもたちにとって、格好の遊び場や環境学習の場となっている
★関連ページ
- 三番瀬自然観察会に80人参加(2006/9/3)
- 生き物いっぱいの三番瀬に開発の圧力(田久保晴孝、2006/7)
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