自然環境修復の時代へ
三番瀬を守る署名ネットワーク
堂本暁子千葉県知事は、(2001年)9月26日の県議会で次のように述べました。
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「地域住民の意見をまとめると、『三番瀬は東京湾に残された貴重な自然であり、その干潟を守り、自然を再生すべきである』というものである。これをふまえ、これからは具体的な計画の策定に入ってゆく。そのため、101ヘクタールの埋め立ては行わないことを再度明確にする」
三番瀬埋め立て計画の終結は、1957年以来の千葉県臨海開発計画の終止符です。言明は決意表明であって実現ではありませんが、ともかく署名ネットワークは大きな仕事を達成しました。皆さんありがとう。
第二は、「自然の再生」に関する具体的計画の策定です。11月24日には検討組織を検討するための準備会が開かれます。どのような形で策定を行うのか、よく考えなくてはなりません。市民に開かれた形の検討となり、検討組織と市民との間で意見のやりとりが重ねられ、深められてゆくことが望まれます。
さらに、「再生」をダシにして海をいじくりまわさないよう、注視し、意見提出をすることが必要です。復原こそが基本です。自然の摂理にそむかない計画、最大の破壊跡である青潮発生源の浚渫跡の修復、同じ埋め立て地の湿地や干潟への復原を要求していきましょう。一番根本的なことは何かを考えましょう。
埋め立て計画の全面撤回さえ、夢かと思ってあざらう人もいました。埋め立て地の復原は世界のプログラムになってきているのです。
「行徳野鳥観察舎友の会」の人々が保護区で重ねてきた努力は、埋め立て地における湿地復原の試みであり、世界の先端をいくものであったのです。サンフランシスコに学ぶのもよいが、千葉県は地元の貴重なケースによく学んではどうでしょうか。
(2001年11月中旬)
★関連ページ
- ついに三番瀬埋め立て計画中止。そして今、新しい時代がはじまる(大浜 清)
- 祝 三番瀬埋め立て中止。これからが正念場(牛野くみ子)
- 堂本県知事が三番瀬埋め立て計画撤回を正式表明(2001年9月)
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