埋め立て中止。これからが正念場

千葉県自然保護連合 代表 牛野くみ子





 白紙撤回=埋め立て中止を訴えていた私たちの願いは、ついに、9月県議会での堂本知事の所信表明ではっきりしました。「101ヘクタール埋め立て計画は行わない」ことを明言したのです。
 「良かったですね」「おめでとう」の声が、あちこちから聞こえてきました。素直に喜びたいと思います。いちばん喜んでいるのは、干潟・浅瀬に生息している生きものたちでしょう。生き埋めされずにすむでしょう。
 このことは、これまで埋め立て反対に署名してくださった県内外の約30万人の声、そして、先日行われた県のシンポジウムでの“知事は埋め立て中止の断言を”の力強い多くの意見、また、ラムサール事務局長デルマー・ブラスコさんの「三番瀬は今のままでも条約に登録できる」という励ましのことば、さらに、国際湿地シンポジウムでの「三番瀬の埋め立ては止めて、豊かな海を取りもどそう」の参加者全員のアピールや、さまざまな勉強会の成果だと思います。これまで長いこと活動を支援して下さった皆様のおかげです。ありがとうございました。
 しかし、これでめでたし、めでたしで終わるわけではありません。いままで破壊してきたところの回復など、問題はたくさんあります。これからが正念場でしょう。
 今後とも気を抜かずに、三番瀬が一番いい状態で保全されることをめざしてがんばりましょう。これからもよろしくお願いいたします。

(2001年9月)  





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