千葉の自然保護団体が

「有明十六万坪」埋め立て問題でアピール

〜埋め立て認可に反対し、東京都に計画再検討を求める〜





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 私たちは、
 東京都有明十六万坪埋め立て計画への運輸大臣認可
 に反対し、東京都に計画再検討を求めます


千葉の干潟を守る会
千葉県自然保護連合
三番瀬を守る会
市川緑の市民フォーラム
三番瀬を守る署名ネットワーク


 8月17日、運輸大臣により、東京都の江東区有明十六万坪の海面の埋め立て計画(臨海副都心有明北地区計画)申請に認可が与えられました。これに対し、私たちは別記の抗議・意見書を提出し、回答を要求しました。また同時に、東京都知事に対しては、埋め立て手続きの形式的完了を楯に着工を強行せず、私たちや都民の声に耳を傾け、環境に配慮して計画を再検討するよう要求しました。
 私たちは、東京湾三番瀬の保全を求めて、国民の声を千葉県に伝え、埋め立て計画を撤回し保全計画に転換するよう、長年、運動を続けています。計画撤回要求署名はすでに25万に達しました。これについては、千葉県も、いまだ十分ではありませんが、私たちの声を受け入れ、計画を大幅に縮小修正し、なお検討を重ねています。私たちの側では、さらなる完全保全、環境回復を求めて提言・提案・交渉を重ねています。生命ゆたかな海、美しい海東京湾を求める世論はこのように高まっているのです。
 これを思えば、ひとり東京都のみが埋め立てを強行し、東京湾の海洋環境破壊に突進することは決して許されません。今回の有明十六万坪に関する東京都並びに運輸省の措置はまったく形式的な手続き強行であり、同じ東京湾沿岸に住む者として決して認めることはできません。
 私たちはこのことを深く憂慮し、有明十六万坪の保全を求める東京都民グループの運動を支持し、ともに参加してきました。8月18日も、運輸省に対し、認可に抗議しその撤回を求める都民の行動に参加しました。その席上、千葉県民の立場から意見を述べ、運輸省見解を求めたのですが、省側は「埋め立て手続きの縦覧期間に意見提出の機会は設けてあった」とくり返すのみで、内容的には無意味な発言が無言の行に終始しました。都民の運動グループや近隣住民の質問に対しても、運輸省の態度は環境問題に対する無知・無関心を露骨に示すにすぎまんせんでした。
 私たちが運輸大臣宛に提出した意見書は、このときの千葉県民の意見および質問を文書化し、あらためて問い直すもので、東京都民からの意見や質問とはあえて重複をさけました。私たちの意見は、この書面にとどまるものではありません。もっと広く、もっと深く、三番瀬に関する保全要求とまったく同じ根本から出発し、東京湾全般の環境保全策の樹立を求めるものです。
 そこからの教訓として、私たちは東京都にたいして、臨海副都心計画、有明十六万坪埋め立て計画を即時停止して再検討すること、陸の上の都合から陸の上の問題のツケを海におしつけてはならないこと、東京湾の将来に関する危機意識を沿岸住民と共有してもらいたいことを強く求めます。この立場に立つときはじめて、自然と共存し循環の思想に立つ新しい都市計画の視野が開けてくるであろうことを申し添えます。
 21世紀の子孫への責任を痛感しつつ。

 2000年8月26日



 












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