〜県知事あて要請書を共同提出〜
「千葉県自然保護連合」と「千葉の干潟を守る会」は10月12日、「三番瀬再生会議」の環境保護団体委員選出の公募方式を撤回するよう求める要請書を千葉県知事あてに提出しました。要請書には26団体から賛同がありました。
これまでは、「三番瀬市民会議」で自主的に環境保護団体委員(3名)を選出して県に推薦していました。それを、県が一方的かつ突然に変更し、公募方式にしたのです。
公募ということは、県の意向に沿う人物を県が一方的に選出するということです。これでは、三番瀬保全を主張する人物は排除されてしまいます。
そこで、公募を撤回し、従前どおりの方法で選出するよう求める要請書を提出しました。
要望書 |
2006年10月12日
千葉県知事 堂本暁子 様
千葉県自然保護連合 代表 牛野くみ子
千葉の干潟を守る会 代表 大浜 清
(賛同団体は別記)
三番瀬再生会議の環境保護団体委員の公募について
日ごろ、環境保全に関してご尽力いただいていることに感謝申し上げます。
さて、県は、三番瀬再生会議の環境保護団体委員(3名)を公募方式に変更することを、9月27日の第15回「三番瀬再生会議」において、一方的、かつ唐突に発表しました。
これは、三番瀬市民会議(旧・三番瀬NGO会議)が環境保護団体の委員を選出・推薦してきた経過や手続きを無視するものであり、以下の理由から了承することができません。
理由
- 三番瀬市民会議は、県のよびかけにより2001年12月に発足しました。この会議には、三番瀬にかかわる団体が数多く加わっています。 「三番瀬再生計画検討会議」(円卓会議)や「三番瀬再生会議」の環境保護団体委員は、ここで自主的に選出してきました。
- 県との信頼関係でも問題はなく、選出された委員は委員としての任務を全うしています。
- 市民会議には地元の環境団体だけでなく、中央の環境団体(全国規模の環境団体)も含まれています。 市民会議に何ら相談もなく、一方的に変更することは了承できません。市民会議に諮るべきです。
- 知事は、円卓会議や再生会議を「千葉モデル」「全国モデル」と呼び、胸を張ってきました。しかし、今回の一方的変更は後退です。そんな後退した内容が全国モデルなどと言えるのでしょうか。
賛同団体
(注) 26団体。五十音順
-
アジアの浅瀬と干潟を守る会
市川三番瀬を守る会
市川市外環用地不売同盟
市川緑の市民フォーラム
市原のオオタカと里山を守る会
内川と内川河口をよみがえらせる会
小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会
小櫃川源流域の自然を守り育む連絡会
小櫃川の水を守る会
外環反対連絡会
北区・自然保護の会
群馬県自然保護団体連絡協議会
佐倉自然同好会
三番瀬公金違法支出判決を活かす会
三番瀬を守る会
自然と文化研究会 The かもめ
全国自然保護連合
千葉県野鳥の会
銚子市民運動ネットワーク
東京勤労者つり団体連合会
徳山ダム建設中止を求める会
日本消費者連盟
播磨灘を守る会
プロジェクトとけ
北限のジュゴンを見守る会
真間山の緑地を守る会
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