三番瀬のラムサール条約登録で環境省と話し合い
〜三番瀬を守る連絡会〜
三番瀬を守る連絡会」(9団体で構成)は(2013年)3月26日、三番瀬のラムサール条約登録問題で環境省と話し合いました。環境省は野生生物課の課長補佐と担当係長が出席しました。
三番瀬のラムサール条約登録については、関係漁協が「条約登録よりも漁場再生が先」と言い、登録に反対しています。しかし、ラムサール条約登録地になっても漁場改善は可能なはずです。そこで環境省の見解を聞きました。
埋め立て、人工干潟造成は環境大臣の許可が必要
環境省はこう答えました。
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「漁場再生事業の内容が問題になる。三番瀬をラムサール条約登録地にする場合は、国指定鳥獣保護区の特別保護地区に指定することになる。指定されると、一定の開発行為が規制される。たとえば1ヘクタールを超える埋め立てや人工干潟造成などは環境大臣の許可が必要になる。したがって、漁場再生事業の具体的な内容がわからないと見解を示せない」
漁協は「漁場再生が先」と言いながら、漁場再生の具体的な内容は言いません。
ラムサール条約は「ワイズユース」(賢い利用)」を掲げています。ですから、条約登録地になっても通常の漁業活動や漁場改善事業はまったく問題がないことを環境省も認めています。
人工干潟造成と第二湾岸道路建設をめざす千葉県
〜ラムサール条約登録に消極的な理由〜
なお、千葉県は、漁協の反対を口実にし、三番瀬のラムサール条約登録に消極的です。それは、県が三番瀬・猫実川河口域の人工干潟化をめざしているからです。県は、人工干潟造成のさい、その下に第二東京湾岸道路を通すこともめざしています。三番瀬の埋め立ても否定していません。ラムサール条約登録地(国指定鳥獣保護区の特別保護地区)になると、それが困難になります。だから、県はラムサール条約登録に消極的なのです。
この日は、2015年の次回ラムサール条約締約国会議に向けた環境省のとりくみ、三番瀬のラムサール条約登録を実現するための課題などについても意見交換をしました。
三番瀬のラムサール条約登録で環境省と話し合い
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