東京湾救った驚きの生物はカキだった

〜TBSテレビ「飛び出せ!科学くん」〜

千葉県自然保護連合事務局

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 (2010年)12月4日のTBSテレビ「飛び出せ!科学くん」が「死の海・東京湾救った驚きの生物」をとりあげました。「驚きの生物」とはカキのことでした。
 三番瀬・猫実川河口域には5000平方メートルにおよぶ天然のカキ礁があります。その大事な役割を番組が証明してくれました。
 以下は、放送の内容です。

◇        ◇

 東京湾は、そのイメージとちがい、さまざまな生き物が生きている。
 かつて東京湾は、工場や家庭からの排水による水質悪化で“死の海”と呼ばれていた。しかし、その東京湾を救った生き物がいた。はたしてその正体はなんなのか。
 一行はその生き物をさがすためにレインボーブリッジへ向かった。レインボーブリッジの橋脚の下に、なんとカキがいた。身がぷりぷりにつまった立派なカキである。
 このカキが汚かった東京湾を救ったのだ。いったいどうやって?
 「カキは浄化能力が非常に高い。1日約400キロリットルの海水を浄化する」(案内者)
 カキの驚くべき浄化能力をスタジオで検証してみた。
 汚れた海水が入っているビーカーを2つ用意し、片方にカキを一つ入れてみた。1時間半たったらカキを入れたほうの海水は汚れがすっかりなくなり、透明になった。完璧にキレイになった。

 カキの浄化メカニズムはこうだ。
 カキの餌(えさ)はプランクトンである。
  • プランクトンを摂取するために、海水を体内に取り込む。
  • エラで海水を濾過(ろか)し、キレイな水とプランクトンに分別する。
  • プランクトンを体内に摂取し、水は体外へ排出する。
 こうやってカキが東京湾を救っているのである。

(2010年12月)






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