沼田知事の「被告不適格」をめぐってやりとり
〜千葉地裁第2回口頭弁論〜
三番瀬埋め立て計画をめぐり、金融機関が市川市行徳漁協の組合員に対して「転業準備金」の名目で約43億円を融資した問題で、その利息56億円を県が肩代わりをするのは違法だとして、県民21人がその肩代わり支出の損害賠償と差し止めを千葉地裁に訴えています。12月26日、その第2回口頭弁論がひらかれました。
この日の午後、千葉地裁前には「三番瀬公金違法支出訴訟を支援する会」のメンバー約70人が傍聴を求めて列をつくりました。
今回の口頭弁論では、被告の一人である沼田武氏(県知事)が「被告不適格」を主張している問題をめぐってのやりとりとなりました。「被告不適格」の内容は、利息分支出に関する予算の作成、執行、支出権は企業庁長にあり、沼田知事には権限がないというものです。
口頭弁論後の報告集会で、原告や弁護団は、この「被告不適格」の主張を早い段階でうち破ると同時に、裁判の本案である公金支出行為の違法性問題に早期にとりかかることを確認しあいました。
なお、県が肩代わりする利息56億円のうち、28億円は昨年度(1999年度)に支出済みです。残りの28億円は、今年度(2000年度)当初予算に計上されていますが、12月末現在ではまだ支出がされていません。
「三番瀬公金違法支出訴訟支援する会」の人たちが70人も傍聴にかけつけた。
「三番瀬公金違法支出訴訟支援する会」の会員は300人を超えた。
傍聴券のくじ引き。
原告団代表の牛野くみ子さんが支援者にあいさつ。
報告集会では、傍聴できなかった人たちに口頭弁論の内容を説明するととともに、今後の戦術などを話し合った。
当日の昼休み、県庁前で提訴内容や三番瀬埋め立て計画の問題点などを書いたチラシを配布。たくさんの県職員が受け取ってくれた。「がんばってください」と励ましの言葉をくれた職員も何人かいた。
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