〜たくさんの生き物が死滅〜
千葉県の「三番瀬再生計画(事業計画)(素案)」にかんする意見募集はきょう(2006年5月18日)締め切られました。
■護岸改修工事がはじまる
〜貴重な浅瀬をつぶす〜
しかし、再生事業はどんどん進んでいます。
県が三番瀬再生の「先行事業」として位置づけている市川塩浜地区護岸改修は、工事がはじまりました。
この工事は、三番瀬の貴重な浅瀬(猫実川河口域)の一部をつぶして、石積み護岸を建設するものです。
■「海域を狭めない」をホゴ
〜パブコメの意見も無視〜
三番瀬円卓会議がまとめた「三番瀬再生計画案」には、「海域をこれ以上狭めない」や「現在ある干潟・浅海域は保全する」が明記されています。それを無視しての工事です。
また、護岸工事予定地に多種多様な生き物が生息しており、工事によってそれらは死滅します。──これは県の調査でも明らかになっています。
そのため、昨年の意見公募(パブリックコメント)では、海に張り出しての護岸工事に多くの方が反対意見を寄せました。それも無視です。「三番瀬再生会議」(円卓会議)は、環境問題やパブコメでだされた意見をまったく議論しないまま、県の護岸改修事業計画を承認してしまいました。
「三番瀬再生」という名で、海をつぶしての護岸改修がはじまった
★関連ページ
- パブリックコメントも会場発言も無視!〜第9回「三番瀬再生会議」(2005/12/27)
- 市川市塩浜護岸改修事業計画(案)に寄せられた意見(全22人)(2005/12)
- 三番瀬保全団体が市川塩浜護岸改修に関する申入書(2005/10/28)
- 三番瀬再生計画(基本計画)に猫実川河口域の保全は盛り込まず〜第6回「三番瀬再生会議」(2005/6/16)
- 「三番瀬再生会議」が発足〜大規模な人工干潟造成がでてくる可能性も(千葉県自然保護連合事務局)
- 危うし三番瀬!(古井利哉)
- 三番瀬再生事業がスタート〜柱は「砂護岸」造成など(千葉県自然保護連合事務局)
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