〜冬鳥が続々渡来〜
(2008年)11月2日、三番瀬(船橋側)自然観察会がおこなわれました。この観察会は、千葉県野鳥の会と日本野鳥の会東京支部が毎月第1日曜日に開いているもです。案内人の方々がいろいろと親切に教えてくれました。参加者は50人です。
◆にぎやかな水鳥の楽園
〜スズガモは4万羽を確認〜
今回の特徴は、冬のシーズンが近くなり、鳥の種類が前回(10月5日)よりもかなり増えたことです。
冬は、一年のうちでいちばん水鳥がたくさん見られる季節です。シベリアで繁殖し、日本で冬をすごす冬鳥がたくさんやってくるからです。
三番瀬ではこの季節、数万羽のスズガモをはじめ、オナガガモやヒドリガモといった力モ類、ハマシギの大群、ユリカモメの群れなどがいつも見られます。三番瀬はにぎやかな水鳥たちの楽園に変わるのです。
この日も、たくさんの冬鳥と旅鳥(繁殖地と越冬地を行き来する途中、春と秋に日本に立ち寄る鳥)がみられました。スズガモ(4万羽)、ハマシギ(1800羽)、ユリカモメ(500羽)のほか、ヒドリガモ、オナガガモ、ビロードキンクロ、セグロカモメ、ダイゼン、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、ダイシャクシギなどです。
もちろん、ウミネコ(500羽)やシロチドリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギなど、一年中みられる鳥もいました。
◆目つきがすごく悪いカモ?
〜ビロードキンクロ〜
この中で、特に印象深かったのはビロードキンクロ(カモ科)です。珍しい鳥で、スズガモの群れの中に1羽だけいました。
この鳥は、目の下に三日月状の白い模様があります。そのため、目がつり上がっている
ように見えます。遠くからみると目つきがすごく悪いように見えるので、すぐに見分けがつきます。
そのユニークさから、私のような素人にはとても親しみのもてる水鳥です。雄の体はビロードのような光沢を持つ黒色です。
◆ハヤブサがハマシギを捕獲
猛禽類も、ハヤブサとチョウゲンボウがいました。とくにハヤブサは、ハマシギの群れを突然襲って1羽のハマシギを捕まえて去っていきました。突然の出来事で、これにはビックリしました。
◇ ◇
“三番瀬の顔役”であるミヤコドリは、この日174羽が確認されました。昨シーズンの渡来数は194羽で、日本記録でした。今シーズンはこれを上回ることができるでしょうか。注目です。
熱心に観察
忙しくエサをついばむハマシギ
ウミネコの群れ
ミヤコドリとウミネコ、ハマシギ
ウミネコ
コサギ
オナガガモとハマシギ
スズガモ。(田久保晴孝撮影)
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