〜三番瀬自然観察会〜
(2010年)11月7日、定例の三番瀬(船橋側)自然観察会が「ふなばし三番瀬海浜公園」前の浜辺で開かれました。この観察会は、千葉県野鳥の会と日本野鳥の会東京支部が毎月第1日曜日に開いているものです。50人が参加しました。
◆ミヤコドリは220羽
大潮で干潟がけっこう広く干出したため、ミヤコドリ、ハマシギ、ミユビシギ、ダイゼンなどのシギ・チドリ類が干潟で盛んにエサをとっていました。
三番瀬の顔役であるミヤコドリは220羽確認できました。三番瀬では毎年20羽ぐらいずつ増えつづけています。昨年の最高は274羽です。今年はそれを上回るでしょうか。注目です。
なお、ミヤコドリの飛来数は全国で500羽ぐらいですから、約半分が三番瀬に集結していることになります。
◆オオソリハシシギが近くにやってきた
くちばしが長くて上にそっているオオソリハシシギ2羽が私たちのすぐそばまでやってきました。干潟の穴へ長いくちばしをつっこみ、ゴカイをさがしてあてると、くちばしでひきだして食べます。水中に頭部を深く突っ込んだりもしました。
オオソリハシシギといえば、アラスカからニュージーランドまで無着陸飛行の最長記録をうちたてた鳥です。
-
《渡り鳥のオオソリハシシギが、アラスカからニュージーランドまで太平洋を縦断する1万1千キロ余りを無着陸で飛行したことを、米地質調査所の研究チームが人工衛星による追跡で確認し、22日付の英王立協会の学会誌に発表した。》(『東京新聞』2008年10月23日夕刊》
◆43種を確認
この日の観察会で確認した鳥は全部で43種です。いくつかあげると、スズガモ8000羽、カワウ3500羽、ハマシギ2500羽、ヒドリガモ300羽、ミヤコドリ220羽、オオバン150羽、シロチドリ100羽、ミユビシギ50羽、セグロカモメ50羽です。
熱心に観察する参加者
エサをさがすミヤコドリとハマシギ
エサ(シオフキガイ?)を捕らえたミヤコドリ
オオソリハシシギ
水中に頭部を深く突っ込んでエサをさがすオオソリハシシギ
ハマシギの群舞
ビロードキンクロ。目の下に三日月状の白い模様がある。
そのため、目がつり上がっているように見える。
遠くからみると目つきがすごく悪いように見えるので、
見分けがつきやすい。尻尾が突き出ているのも特徴。
潮だまりで採餌するハマシギ(手前)と潮干狩り客
干潟を手で掘るとアサリがたくさん採れる。大きいのは潮干狩りシーズン
に撒かれた北朝鮮産アサリ。小さいのは三番瀬で育ったアサリとのこと。
★関連ページ
- 親子で三番瀬の豊かさを堪能〜第5回「親子で三番瀬の生き物を見つけよう」(2010/8/7)
- 国の天然記念物コクガンも越冬中〜三番瀬自然観察会(2010/2/7)
- ダイサギとコスプレ〜三番瀬自然観察会(2009/4/5)
- 雪をかぶった富士山と多種の鳥〜三番瀬自然観察会(2009/2/1)
- ハマシギの乱舞は壮観〜三番瀬自然観察会(2009/1/4)
- 富士山がくっきり〜三番瀬自然観察会(2008/12/7)
- 三番瀬は冬シーズン到来〜冬鳥が続々渡来(2008/11/2)
- 三番瀬観察会でミヤコドリを163羽確認〜三番瀬自然観察会(2008/10/5)
- 三番瀬の生命力・復元力はすごい!〜三番瀬自然観察会(2008/9/7)
- ミヤコドリを136羽確認〜三番瀬(船橋側)自然観察会(2006/12/3)
- 三番瀬自然観察会に80人参加(2006/9/3)
- 三番瀬船橋側の自然観察会(2002/1/6)
- 新世紀最初の三番瀬観察会に100人(2001/1/7)
- 三番瀬にミヤコドリが30羽飛来〜三番瀬に“援軍”(1999/3)
このページの頭に戻ります
「ニュース」のページに戻ります
「三番瀬自然観察会」のページに戻ります
トップページ | 概 要 | ニュース | 主張・報告 | 行政訴訟 | 資 料 |
干潟を守る会 | 自然保護連合 | リンク集 |