ラムサール登録促進要求
〜自然保護4団体が県に〜
環境省が三番瀬交付金をストップした問題で、三番瀬保護団体は(2008年)7月23日、保護区指定とラムサール登録の手続きを早急に進めることを求める要求書を千葉県(堂本知事)に提出しました。
提出したのは、3団体(千葉の干潟を守る会、市川緑の市民フォーラム、千葉県自然保護連合)と「三番瀬を守る署名ネットワーク」(署名ネット)の計4団体です。
3団体は、環境省から6年間にわたって計2億2000万円をもらいながら保護区指定のとりくみをしてこなかったのは環境省への裏切り行為であり、また「一日も早くラムサール登録を」と願う県民への裏切りだとし、これまでの環境省の特別扱いに応えるためにも、一日も早く三番瀬をラムサール条約登録湿地にすることを求めています。
また署名ネットは、「ラムサール条約への登録が、真の漁業再生・振興の立場からも必要であるとの立場を明確にし、漁業組合との真剣な話し合いを直ちに開始するとともに、貴殿(知事)のイニシアチブで保護区指定に向けての条件整備にとりくむよう強く要求する」としています。
以下は、3団体による要求書の内容です。
要 求 書 |
2008年7月23日
千葉県知事 堂本暁子 様
千葉の干潟を守る会
市川緑の市民フォーラム
千葉県自然保護連合
三番瀬を早急にラムサール条約登録湿地にしてください
この3月、船橋市漁業協同組合は臨時総会を開き、「ラムサール条約登録賛成」の決議をあげました。三番瀬全体が無理なら、「船橋側だけでも段階的に登録してほしい」と声をあげています。
しかし千葉県は、ラムサール登録の前提となる国指定鳥獣保護区指定の手続きをしようとしていません。
7月22日付け『朝日新聞』(夕刊)によれば、三番瀬は、「保護区指定をめざす」ことを条件に、環境省から補助金・交付金が特別に6年間にわたって交付されてきたとのことです。
にもかかわらず、相変わらず「漁業者の合意が得られない」ことを理由に、保護区指定やラムサール登録の手続きを先送りしているのは、環境省への裏切り行為ではないでしょうか。それはまた、「一日も早くラムサール登録を」と願う県民への裏切りともいえま す。
これまでの環境省の特別扱いや、そして県民の要望に応えるためにも、一日も早く三番瀬をラムサール条約登録湿地にしてくださるよう要請します。
★関連ページ
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