〜2010年12月 三番瀬自然観察会〜
(2010年)12月4日、定例の三番瀬(船橋側)自然観察会がおこなわれました。この観察会は、千葉県野鳥の会と日本野鳥の会東京支部が毎月第1日曜日に開いているものです。50人が参加しました。県弁護士会公害対策環境保全委員会の方々も10人参加です。
◆今年も国の天然記念物、コクガンがやってきた
最初のうちは富士山が見えていましたが、気温があがるにつれてだんだん見えなくなりました。
“三番瀬の顔役”となっているミヤコドリは184羽が確認されました。先月7日は220羽だったので、少し減ったことになります。減った分は、市川側などほかのところに行っていたようです。
「海の忍者」とよばれているコクガンも1羽いました。コクガンは国の天然記念物で、たいへん珍しい鳥です。昨シーズンも1羽越冬していて、「同じものではないか」とのことです。
珍しい鳥ということでは、アメリカヒドリとビロードキンクロもそれぞれ1羽いました。先月確認したものと同じと思われます。
潮だまりにはたくさんのアメフラシがいました。これにはびっくりです。
アメフラシは海藻を主食とする巻貝の仲間です。貝殻は体内にあります。野鳥の会の案内者も、「観察会の案内を10年以上務めているが、こんなにたくさんのアメフラシは初めて見た」と言いました。
初めて参加されたある方は、こんな感想を述べました。
-
「コクガンは野鳥愛好家にたいへん人気が高く、わざわざ青森まで見に行く人も多い。そんな鳥を東京のすぐ近くでみられるなんて、すごいことだ。同じ珍鳥のミヤコドリも数多くいる。めったにみることのできないビロードキンクロも見た。4万羽のスズガモにも驚いた。三番瀬はすごいところだ」
◆41種を確認
この日の観察会で確認された鳥は全部で41種です。いくつかあげると、スズガモ4万羽、ハマシギ2000羽、オオバン150羽、シロチドリ150羽、ヒドリガモ200羽です。
熱心に観察
アメフラシ
潮だまりにたくさんのアメフラシがいた
アオサギ
ダイサギ
シロチドリ
ユリカモメ
ハマシギの群舞
スズガモ
スズガモの飛翔
国の天然記念物コクガン。2010年2月撮影
★関連ページ
- 野鳥43種を確認〜三番瀬自然観察会(2010/11/7)
- 親子で三番瀬の豊かさを堪能〜第5回「親子で三番瀬の生き物を見つけよう」(2010/8/7)
- 国の天然記念物コクガンも越冬中〜三番瀬自然観察会(2010/2/7)
- ダイサギとコスプレ〜三番瀬自然観察会(2009/4/5)
- 雪をかぶった富士山と多種の鳥〜三番瀬自然観察会(2009/2/1)
- ハマシギの乱舞は壮観〜三番瀬自然観察会(2009/1/4)
- 富士山がくっきり〜三番瀬自然観察会(2008/12/7)
- 三番瀬は冬シーズン到来〜冬鳥が続々渡来(2008/11/2)
- 三番瀬観察会でミヤコドリを163羽確認〜三番瀬自然観察会(2008/10/5)
- 三番瀬の生命力・復元力はすごい!〜三番瀬自然観察会(2008/9/7)
- ミヤコドリを136羽確認〜三番瀬(船橋側)自然観察会(2006/12/3)
- 三番瀬自然観察会に80人参加(2006/9/3)
- 三番瀬船橋側の自然観察会(2002/1/6)
- 新世紀最初の三番瀬観察会に100人(2001/1/7)
- 三番瀬にミヤコドリが30羽飛来〜三番瀬に“援軍”(1999/3)
このページの頭に戻ります
「ニュース」のページに戻ります
「三番瀬自然観察会」のページに戻ります
トップページ | 概 要 | ニュース | 主張・報告 | 行政訴訟 | 資 料 |
会報 | 干潟を守る会 | 自然保護連合 | リンク集 |