熊谷千葉県知事が新たな湾岸道路を積極推進

整備促進大会を開催し、国交相に早期整備を要望

〜第二東京湾岸道路も視野〜



トップページにもどります
「ニュース」のページにもどります
「第二東京湾岸道路」のページにもどります



 熊谷俊人千葉県知事は新たな湾岸道路の計画具体化に力をいれている。三番瀬を通る第二東京湾岸道路の建設も視野にいれてである。


「新たな湾岸道路整備促進大会」を開催

 千葉県と6市は2021年7月20日、「新たな湾岸道路整備促進大会」を開いた。9月2日は、県知事と6市長が新たな湾岸道路の早期整備を国交大臣に要望した。6市というのは、第二湾岸道路が通る予定の千葉、市川、船橋、習志野、市原、浦安の各市だ。大会には、6市長のほかに国会議員や県議、国交省、経済関係者など約80人が参加した。
 熊谷知事は大会で「県内の高速道路ネットワークの整備を強力に進める」「県と沿線市が一丸となって新たな湾岸道路の早期実現にとりくむ」と述べ、第二湾岸道路の建設に積極的な姿勢を示した。
 大会決議にはこんなことがもりこまれた。
  1. 市川市の外環道高谷ジャンクション(JCT)周辺から千葉市の蘇我インターチェンジ(IC)周辺ならびに市原インターチェンジ周辺までの湾岸部において、多車線の自動車専用道路として早期に計画の具体化を図る。
  2. ルートや構造の検討にあたっては、三番瀬再生計画との整合性を図る。
  3. 湾岸部の都県間についても検討をおこない、計画を具体化する。
  4. 新たな湾岸道路の早期実現をめざすため、県と沿線市による既成同盟会を設立する。
 3の「湾岸部の都県間」は、千葉と東京を結ぶ高速道路のことである。つまり、外環道JCT周辺から西側の第二湾岸道路建設計画の具体化もめざすということだ。浦安市の埋め立て地には8車線の第二湾岸道路用地が確保されている。この用地と高谷JCT周辺を結ぶと三番瀬の猫実川河口域を通ることになる。

 新たな湾岸道路についてはこんな指摘がある。
    「三番瀬への壊滅的な影響から県民の目をそらすため、まずは三番瀬を避けて東側をつくる。その後、西側の東京方面に着手するもくろみだ」
 これは的を射ている。というのは、新たな湾岸道路の整備促進大会や国交相への要望には浦安市も名を連ねているからだ。新たな湾岸道路は浦安市を通らない。しかし、8車線の第二湾岸道路用地が浦安市の埋め立て地に確保されている。その浦安市も整備促進大会の主催者に加えたことは、外環道高谷JCTから西側の第二湾岸道路の建設も視野にいれていることを示している。
 三番瀬保全団体はこれらの問題で県道路計画課と交渉することにしている。10月11日である。











『千葉日報』2021年7月21日



『読売新聞』千葉版、2021年9月3日



千葉市美浜区の幕張メッセと千葉マリンスタジアムの間に確保された8車線の第二湾岸道路用地。
そのうち4車線(右側)が道路として使われている。この第二湾岸道路用地も三番瀬で行き止まり
になっている=アパホテルから撮影



浦安市の埋め立て地に確保された8車線の第二湾岸道路用地。三番瀬の猫実川河口域で
行き止まりになっている。2車線が一般道路として使われている









★関連ページ

このページの頭にもどります
「ニュース」のページにもどります
「第二東京湾岸道路」のページにもどります

トップページ | 概 要 | ニュース | 主張・報告 | 行政訴訟 | 資 料 |
会報 | 干潟を守る会 | 房総の自然と環境 | リンク集 |