第二東京湾岸道路計画で市川市と話しあい

─三番瀬保全団体─




トップページにもどります
「ニュース」にもどります
「第二東京湾岸道路」にもどります


 三番瀬保全7団体は2019年7月30日、第二東京湾岸道路の問題で市川市と話しあった。
 市は、交通計画課長と行徳支所臨海整備課長が出席した。

 第二東京湾岸道路計画について、これまで市川市に対して国交省はどのように説明したか、市川市はどのような意見を提示したか、という質問にたいし、交通計画課長はこう答えた。
    「高規格道路の計画はルート、構造などがまだ決まっていない。県湾岸地区道路検討会の下部組織として幹事会をもうけ、その場で関係自治体の意見を聴取するとなっている。が、幹事会の日程はまだきまっていない。説明も受けていない。われわれとしては情報がない」

 三番瀬に第二東京湾岸道路を通すことについては市川市も異議を唱えてほしいとの要望については、臨海整備課長がこうのべた。
    「市川二期埋め立て計画は2001年に白紙撤回になった。その後、県が三番瀬再生計画を策定した。第二東京湾岸道路の話がでているが、県が策定した三番瀬再生計画と整合をはかりながら進めるべきと考えている。市川市としては今後の動向を注視したい」






質問・要望書



2019年7月30日 

市川市長 村 越 祐 民 様

市川三番瀬を守る会 事務局長 谷藤利子
三番瀬を守る会 会長 田久保晴孝
千葉の干潟を守る会 代表 近藤 弘
千葉県野鳥の会 会長 富谷健三
三番瀬を守る連絡会 代表世話人 中山敏則
千葉県自然保護連合 代表 牛野くみ子
三番瀬を守る署名ネットワーク 代表 田久保晴孝


第二東京湾岸道路に関する質問と要望について

 市川市におかれましては、常日頃三番瀬の保全にご尽力くださり、感謝申し上げます。
 私たちは貴重な干潟・浅瀬の三番瀬を後世に残すために活動している団体です。
 今年1月17日、石井啓一国土交通相が「国が主体となって、第二東京湾岸道路を中心とした湾岸地区道路検討会を設置し、検討を加速したい」との方針を表明しました。そして3月28日、国土交通省が千葉県湾岸地区道路検討会の第1回会合を開催しました。
 そこで、第二東京湾岸道路と千葉県湾岸地区道路検討会について下記のとおり質問と要望をさせていただきます。


  1. 国土交通省と千葉県は、千葉県湾岸地区道路検討会の検討内容などを関係自治体に対して丁寧に説明するとともに、関係自治体から意見を聴取するとしています。そこで、これまで市川市に対してどのような説明がされたか、また、市川市はどのような意見を提示されたかを教えてくださるようお願いいたします。

  2. 東京湾で9割の干潟・浅瀬が失われたなか、三番瀬は首都圏全体にとってきわめて大切な自然であり、貴重な“都会のオアシス”となっています。その保全は、市川市のまちづくりや環境などにとっても重要です。東京湾の漁業にとっても大切です。そのため、私たちは、三番瀬に第二東京湾岸道路を通すことに26年間反対しつづけています。市川市におかれましても、三番瀬に第二東京湾岸道路を通すことについて異議を唱えてくださるようお願いいたします。
     なお、船橋市の松戸徹市長は、船橋市議会令和元年第1回定例会の本会議一般質問において、「三番瀬は次の時代にきちんと伝えていかなければならない大事な自然ですので、それを最優先にしていく」と表明されました。











市長あての質問・要望書を交通計画課長(右)に渡す
市川三番瀬を守る会の谷藤利子代表=2019年7月30日、市川南仮設庁舎




市川市の交通計画課長、行徳支所臨海整備課長(左側中央)と話しあい=同上




★関連ページ

このページの頭にもどります
「ニュース」にもどります
「第二東京湾岸道路」にもどります

トップページ | 概 要 | ニュース | 主張・報告 | 行政訴訟 | 資 料 |
会報 | 干潟を守る会 | 房総の自然と環境 | リンク集 |