《1月》
●1月1日
「市川三番瀬を守る会」と「行徳野鳥観察舎友の会」は市川塩浜の護岸で「三番瀬で初日をみる会」を開いた。船橋海浜公園前でも「三番瀬を守る会」が同様の催しを開催。 関連ページ
●1月7日
堂本暁子知事は定例記者会見で三番瀬再生計画の策定について触れ、「検討委員会が立ち上がるが難しい問題が山積しており、委員の意見も千差万別だと思う。比較的短い時間で意見集約ができるかどうかが課題」と述べた。
●1月16日
三番瀬に関係するNGO16団体は船橋市内で会合を開き、「三番瀬再生計画検討会議」に参加するNGO委員4人を決めた。
●1月16日
千葉の干潟を守る会などのメンバーが、独立行政法人港湾空港技術研究所(国土交通省所管)の干潟実験施設を見学。 関連ページ
●1月24日 県地方港湾審議会は、県の千葉港港湾計画改訂案を原案通り可決した。計画改定は9年ぶり。改訂案は、船橋市沖の三番瀬を270ヘクタール埋め立てる「京葉港二期地区土地造成計画」と千葉市・幕張新都心前のマリーナ計画を削除。「干潟や浅瀬は埋め立てによる土地造成を行わず、適切に保全・再生・活用し、(海底の)しゅんせつくぼ地を埋め戻し、水域環境の向上を図る」ことを明記した。港湾計画改訂案が正式決定後、個別事業の計画に着手する。新たに「自然環境の保全・再生ゾーン」として位置付けられた三番瀬については、「三番瀬再生計画検討会議」によって策定される再生計画を港湾計画に盛り込むことになる。
●1月28日
三番瀬の再生計画を専門家や地域住民が一般公開された席上で議論する「三番瀬再生計画検討会議」(通称・円卓会議)の初会合が千葉市内で開かれた。堂本知事は冒頭あいさつで、「新しい時代にあった公共事業の進め方のモデルにしたい。計画の最終決定は私が責任を持ち、必要な予算も確保する。十分に議論をつくす必要があるが、急ぐ必要もある」などと述べた。
《2月》
●2月2日
環境省主催の「川口環境大臣と語るタウン・ミーティング」が千葉市内で開かれた。川口順子大臣は欠席。
●2月11日
「三番瀬再生計画検討会議」のメンバーが専門的立場から三番瀬の保全・再生を話し合う「専門家会議」の初会合が浦安市内で開かれた。
●2月11日
「市川緑の市民フォーラム」が「三番瀬の自然環境の保全と市川市臨海部のまちづくりについての市民提案(U)」を発表。 関連ページ
●2月15日
三番瀬を守る会が三番瀬再生計画検討会議の会長に要望・意見書を提出し、円卓会議で議論の焦点となっている猫実川河口域の緊急調査などを求めた。 関連ページ
●2月17日
市川市は、三番瀬再生と臨海部のまちづくりについて広く市民から意見を聞く「行徳臨海部まちづくりシンポジウム」を初めて開いた。
●2月20日
三番瀬を守る署名ネットワークが県に対し、「東京湾の貴重な干潟・三番瀬の埋め立て計画の撤回を求める」署名の最後の分として約2万7000人分の署名を提出。累計は30万7347人分。
●2月24日
ラムサール条約の科学技術検討委員会で湿地復元部会座長を務めるビル・ストリーバー博士を講師にした「湿地復原の原則と指針」の講演会が市川市内で開かれた。主催は日本湿地ネットワーク。講演会に先立ち、ビル氏は三番瀬と行徳野鳥保護区を視察した。 関連ページ
《3月》
●3月2日
千葉の干潟を守る会など7団体が、猫実川河口域の市民調査を行った。 関連ページ
●3月10日
「千葉の干潟を守る会」など7団体が「脱埋め立て宣言! 三番瀬の保全をめざす集会」を市川市内で開催。 関連ページ
●3月15日
三番瀬を題材にした遠山元子個展「三番瀬を描く展」が20日まで船橋市内で開かれた。 関連ページ
●3月19日
「三番瀬再生計画検討会議」が第2回会合を船橋市内で開催。
●3月28日
三番瀬埋め立て計画をめぐり、市川市行徳漁協が約20年前、金融機関を通じて転業準備資金約43億円の融資を受けた問題で、県企業庁臨海建設課は、同庁の特別会計に2001年度計上していた資金の利息分約1億2900万円の予算執行を見送り、次年度(2002年度)に繰り越すことを決めた。
●3月31日
船橋海浜公園前の三番瀬で「“干潟まつり” 2002 三番瀬海辺のつどい〜見る!踊る!食べる!遊ぶ!作る!学ぶ!歌う!」が開かれた。主催したのは、同実行委員会と「三番瀬を守る署名ネットワーク」。 関連ページ
《4月》
●4月13日
千葉の干潟を守る会と外環反対連絡会が「市民から問う環境破壊」と題する講演とパネル討論を船橋市内で開いた。 関連ページ
●4月17日
「三番瀬再生計画検討会議」の第3回会合が浦安市内で開かれた。三番瀬海域で実施予定の市川航路の浚渫や覆砂について、「円卓会議の議論とは別個に、県がいろいろな事業を決めたり、実施するのは問題だ」などの批判がだされた。 関連ページ
●4月26日
「三番瀬再生計画検討会議」の下部組織「海域小委員会」の初会合が船橋市内で開かれ、三番瀬の現況調査や覆砂事業などについて議論が交わされた。 関連ページ
●4月28日
千葉の干潟を守る会など7団体が、2回目の猫実川河口域市民調査を実施。 関連ページ
《5月》
●5月15日
三番瀬「海域小委員会」が2回目の会合を市川市内で開催。木更津市の小櫃川河口部の砂を三番瀬にまくという覆砂事業について、船橋市漁協の委員は「断腸の思いで断念する」と述べ、中止を明らかにした。 関連ページ
●5月21日
「三番瀬再生計画検討会議」の下部組織「護岸・陸域小委員会」の初会合が船橋市内で開かれた。
●5月26日
「三番瀬再生計画検討会議」が、浦安市日の出の干潟で県民らを対象とした三番瀬視察会を開催。
●5月26日
「三番瀬再生計画検討会議」の第4回会合が浦安市内で開かれた。
《6月》
●6月14日
自民党県連の三番瀬問題検討委員会が千葉市中央区内で開かれた。出席した堂本知事は、再生計画検討会議で年内をめどに再生計画のアウトラインが示されるとの認識を示した。
●6月14日
「海域小委員会」が3回目の会合を市川市内で開催。三番瀬で発生する青潮のメカニズムと対策を中心に議論した。
●6月19日
「護岸・陸域小委員会」が2回目の会合を船橋市内で開催。
●6月23日
「小櫃川河口・盤洲干潟を守る連絡会」が木更津市で「東京湾の干潟 盤洲干潟・三番瀬保全をめざすシンポジウム」を開催。 関連ページ
●6月23日
環境団体などが猫実川河口域の市民調査を実施。 関連ページ
●6月26日
堂本知事は県議会6月定例会で三番瀬再生計画検討会議について答え、「7月の会合で再生の目標がまとめられる予定」「年内にアウトラインが示されると思っている」と述べた。
《7月》
●7月3日
三番瀬にかかわるNGOでつくる「三番瀬市民会議」(旧名称・三番瀬環境NGO会議)が第6回会合を船橋市内で開催。
●7月4日
県議会6月定例会に公明党が提出した「『自然再生推進法(仮称)』の早期制定を求める意見書(案)」について、県自然保護連合代表の牛野くみ子さんが、意見書を国に提出しないよう求める要請書を商工労働環境生活常任委員会委員長に提出した。
●7月9日
千葉の干潟を守る会など団体が「三番瀬円卓会議の運営等についての意見書」を円卓会議の岡島成行会長に提出した。意見書では、小委員会の新規委員選出の選考基準と選考経過を明らかにすることや、県の責任者が論議の内容や会議の方向を縛るような発言をやめさせることなどを求めている。 関連ページ
●7月12日
環境団体などが猫実川河口域の市民調査を実施。 関連ページ
●7月12日
「護岸・陸域小委員会」が3回目の会合を浦安市内で開催。
●7月13日
県が、三番瀬に関する理解を県民に深めてもらうため、市川市内で「三番瀬勉強会」を開催。
●7月19、20日
「三番瀬再生計画検討会議」の第5回会合が開かれた。正味10時間におよぶ討議の結果、「再生の目標」としての5つの骨子などを決めた。 関連ページ
●7月26日
第二湾岸道路の建設促進を求め、関係6市でつくる第二東京湾岸道路建設促進協議会が千葉市内のホテルで総会を開いた。会議では、国土交通省関東地方整備局の鈴木克宗道路部長が「三番瀬の円卓会議の検討結果を踏まえて考えたい」と慎重姿勢を示したのに対し、白戸章雄副知事は「再生計画との調和を図りつつ、早期事業化に向けて国に調査の促進を要望するなど積極的に働きかけたい」と述べた。
《8月》
●8月2日
「海域小委員会」が4回目の会合を開催。
●8月13日
千葉県自然保護連合が「護岸・陸域小委員会」に対し意見書を提出。市川塩浜地区で議論になっている護岸改修問題について、「高さ8mの堤防は不要であり、護岸改修は補強工事にとどめるべき」などとしている。 関連ページ
●8月21日
船橋市漁協が空気の泡のカーテンで青潮の侵入を防ぐ「エアレーション」実験を三番瀬と外海を区切る堤防の切れ目で行った。
●8月22日
「護岸・陸域小委員会」が4回目の会合を開催。
●8月28日
国土交通省が来年度政府予算の概算要求を発表。そのなかで、「海域環境創造事業(通称・シーブルー事業)」の候補地として浦安市の海域を挙げたのに対し、同市の松崎秀樹市長は「地元と事前協議をしないで概算要求に盛り込むのは乱暴」と、計画の白紙撤回を求めた。
●8月28日
高速道路計画の見直しが議論されている問題について、堂本知事は記者会見で、「いずれも必要性を強く感じる。どれだけ(貨物などの)輸送が楽になるか計りしれない」などと述べ、県内の高速 道路計画は事業推進が必要だとの考えを強調した。県内では、東京外郭環状道路(外環道)、第二東京湾岸道路、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)、東京湾口道路などの高速道路が計画され、堂本知事はこれらの具体化や推進を国に働きかけている。
●8月30日
オーストラリアでシギ・チドリの生態を研究しているフィル・ストロー氏が三番瀬と行徳鳥獣保護区を視察。
●8月30日
2回目の「専門家会議」が開かれた。
《9月》
●9月3日
市川三番瀬を守る会が市川市内で「三番瀬・緊急学習会」を開催。 関連ページ
●9月11日
「海域小委員会」が5回目の会合を開催。
●9月14日
三番瀬を守る署名ネットワークが第6回対策会議を市川市内で開催。
●9月21日
浦安市が、三番瀬の保全・再生をめぐり市民から意見を聞く初の「三番瀬シンポジウムうらやす」を開催。
●9月22日
「護岸・陸域小委員会」が5回目の会合を開催。
●9月23日
千葉の干潟を守る会などのメンバーが、横浜市金沢区にある人工海浜「海の公園」と自然海浜の「野島海岸」などを見学。 関連ページ
●9月28日
「三番瀬再生計画検討会議」が第6回会合を船橋市内で開催。12月に中間報告をまとめることが決まった。
●9月29日
市川市が、2回目の「行徳臨海部まちづくりシンポジウム」を開催。
《10月》
●10月5日
「吉野川河口干潟を救え!」と題するシンポジウムが東京都内で開かれ、千葉の干潟を守る会や三番瀬を守る署名ネットワークなどのメンバーも多数参加した。 関連ページ
●10月17日
「海域小委員会」が6回目の会合を開催。コーディネーター(議長役)の小埜尾精一委員が辞意を表明して途中退席。 関連ページ
●10月24日
「海域小委員会」第6回会合で「三番瀬再生計画検討会議」委員の辞意を表明して途中退席した小埜尾精一氏が堂本知事と岡島成行・同会議会長あてに質問状を提出。
●10月28日
「護岸・陸域小委員会」が6回目の会合を開催。
●10月31日
質問状を提出した「三番瀬再生計画検討会議」の小埜尾精一委員に対し、堂本知事と岡島成行・同会議会長が文書回答。
《11月》
●11月4日
「専門家会議」が第3回会合を船橋市内で開催。
●11月4日
千葉県が「今なぜ住民参加なの?〜三番瀬円卓会議から政策提言型の民主主義・千葉モデル」を船橋市内で開催。
●11月5日
「三番瀬再生計画検討会議」委員の小埜尾精一氏が堂本知事に同委員の辞表を提出。
●11月9日
「三番瀬再生計画検討会議」が第7回会合を船橋市内で開催。年内に提出予定の「中間取りまとめ」案などを議論。
●11月15日
市川、浦安、船橋3市の市長と市議会議長で組織する京葉広域行政連絡協議会が、三番瀬の再生や行徳臨海部のまちくづくりなど9項目の要望書を堂本知事に提出。
●11月17日
三番瀬「護岸・陸域小委員会」が7回目の会合を開催。
●11月24日
「三番瀬再生計画検討会議」が第8回会合を船橋市内で開催。中間報告起草案を議論した。
《12月》
●12月8日
三番瀬「海域小委員会」が8回目の会合を開催。
●12月11日
市川市は、東京湾沿岸保全基本計画を策定している県に対し、内陸地に設定された海岸保全区域を現行の海岸線に移すよう求める要望書を県に提出した。
●12月12日
堂本知事は、三番瀬埋め立て計画を前提に市川市行徳漁協に融資していた「転業準備資金」問題を解決するため、「補償検討委員会」を発足させる方針を表明した。
●12月15日
三番瀬「護岸・陸域小委員会」が8回目の会合を開催。
●12月19日
市川市が三番瀬の再生と周辺のまちづくりに向けた地元の基本姿勢を「行徳臨海部基本構想」にまとめ、県知事に提出。
●12月23日
「三番瀬再生計画検討会議」の第9回会合が開かれ、約1年間の議論を集約した「三番瀬の再生に向けての中間とりまとめ(中間報告)」を承認した。
●12月25日
「三番瀬再生計画検討会議」の岡島会長が県庁を訪れ、「三番瀬の再生に向けての中間とりまとめ(中間報告)」を堂本知事に提出。 関連ページ
このページの頭にもどります
「ニュース」にもどります
トップページ | 概 要 | ニュース | 主張・報告 | 資 料 |
干潟を守る会 | 自然保護連合 | リンク集 |