《1月》
●1月7日
千葉県野鳥の会は、船橋海浜公園前の三番瀬で新世紀最初の三番瀬自然観察会を開催。参加者は約100人。同会は、三番瀬自然観察会を毎月第1日曜日に定例的に開いている。 関連ページ
●1月12日
川口順子環境大臣は三番瀬を視察し、「埋め立ての必要があるのか疑問がある。計画自体を全面的に考え直すべきだ」と述べ、埋め立て計画に反対する意向を表明した。
●1月16日
大型浮体式建造物「メガフロート」誘致に意欲を見せていた松崎浦安市長が同市議会議長に「誘致断念」を伝えていたことが分かった。
●1月18日
川口順子環境相は、沼田知事に「(三番瀬埋め立ては)ぜひ慎重に」と話した。
●1月18日
川口順子環境相が三番瀬埋め立て計画の全面見直しを求めたことについて、中野・県企業庁長は不満の意を示した。
●1月22日
沼田知事は、101ヘクタールの三番瀬埋め立て計画について「大きな修正はない」とし、埋め立て面積の縮小は難しいとの考えを示した。
●1月22日
市民団体「三番瀬Do会議」が、三番瀬埋め立て計画について、事業実施計画の策定段階での市民参加や環境会議の全面公開などを求める要望書を環境会議の会長あてに提出。
●1月25日
三番瀬の埋め立てに反対している県内5団体が、埋め立て計画案を審議中の千葉県環境会議に対して要請書を提出。要請書の内容は、90ヘクタール埋め立て地の先に計画されている人工海浜(13.2ヘクタール)に関するもの。 関連ページ
●1月26日
日本自然保護協会が、三番瀬埋め立て計画の見直しを求める意見書を、県と国土交通省、環境省に提出。
●1月27日
千葉県自然保護連合は、三番瀬埋め立て計画の全面見直しを表明した川口順子環境大臣に対して激励のメッセージを送った。 関連ページ
《2月》
●2月10日
市川市の市民団体と千葉県自然保護連合は、市川の環境を守ろうと、「都市環境の保全と街づくり─市川の水と緑と空気」と題したシンポジウムを市川市内で開いた。 関連ページ
●2月26日
三番瀬埋め立て計画をめぐり、市川市長が、埋め立て計画実現の促進や、より規模の大きい人工干潟の造成、垂直護岸の改修などを求める要望書を沼田知事に提出。
●2月28日
千葉県自然保護連合は、県知事選挙(3月25日投票)のすべての候補者にたいし、三番瀬埋め立て計画についての経過や自然保護団体の主張を理解してもらための手紙を送った。 関連ページ
《3月》
●3月11日
「三番瀬を守る署名ネットワーク」が、市川市内で「ムダな公共事業ストップ─財政問題と三番瀬」と題する集会を開催。 関連ページ
●3月15日
「三番瀬を守る署名ネットワーク」が、三番瀬埋め立て計画の白紙撤回を求める5万人の追加署名を県に提出。署名の累計は27万人になった。 関連ページ
●3月25日
知事選挙で、無党派層の支持を得て前参院議員の堂本暁子氏が当選。
●3月27日
三番瀬埋め立て計画を審議してきた県環境会議が、最終見解を発表。「主要な干潟部分を残すなど配慮がされている」と評価する一方、事業が必要最小限かどうかの精査が必要などとしている。
●3月28日
市川行徳地区に無許可のまま積まれた残土の山「行徳富士」をめぐる民事訴訟で、千葉地裁が残土運搬業者に残土の撤去や土地の明け渡しなどを命じる判決をだした。
《4月》
●4月5日
堂本知事が初登庁。
●4月5日
千葉の干潟を守る会や千葉県自然保護連合など環境5団体が、堂本知事にたいして三番瀬埋め立て計画にかんする挨拶文と要望書を提出。 関連ページ
●4月5日
堂本知事が三番瀬埋め立て計画の白紙撤回を表明していることについて、市民団体「三番瀬Do会議」が「白紙撤回」の内容などに関する質問状を知事に提出。
●4月9日
三番瀬埋め立て計画について、地元市川市の千葉光行市長は、埋め立て地に計画されている下水処理場や街づくり支援用地について「どうしても必要というわけでもない」と述べ、県の計画を支持してきたこれまでの方針を転換した。
●4月14日
三番瀬を守る会などが、三番瀬を守ろうと、歌手の梅原司平氏を招いて「トーク&コンサート」を船橋市内で開催。 関連ページ
●4月14日
堂本知事が、三番瀬埋め立て計画を調査した県環境会議の林雄二郎会長と会談。
●4月17日
堂本知事が、就任後初めて川口環境大臣を訪ね、三番瀬の埋め立て計画などについて話し合った。
●4月21日
千葉の干潟を守る会が、船橋市内で結成30周年集会を開催。集会では、京都大学の加藤真教授が「汀線の自然史」と題して講演した。 関連ページ
●4月22日
市川三番瀬を守る会が、行徳野鳥観察舎と三番瀬の市川側の見学会を開催。
●4月24日
三番瀬の保全に向け、船橋市は市川、浦安の両市と「三番瀬保全再生連絡協議会」を設立。
●4月26日
市川市が、三番瀬や残土の山「行徳富士」などの行徳地域臨海部が抱えるさまざまな問題について全庁的にとりくむ対策本部を設置。
●4月26日
千葉の干潟を守る会など三番瀬の保全を求める5団体は、堂本知事と県庁で会い、三番瀬の自然環境の保全に関する要望書を提出。 関連ページ
●4月26日
市民団体「三番瀬フォーラム」がNPO法人「三番瀬環境市民センター」を設立。同センターは、堂本知事に、三番瀬の保全に関する要望書を提出した。
●4月27日
市川市の行徳、南行徳漁協が、三番瀬に関する要望書を堂本知事に提出。漁場整備の観点から埋め立てなどで地形を変えることが必要、などとしている。
《5月》
●5月12日
日本弁護士連合会が三番瀬を見学。 関連ページ
●5月14日
三番瀬埋め立て問題で、千葉光行市川市長と藤代孝七船橋市長が知事に要望書を提出。埋め立て計画見直し内容の早期提示や、三番瀬のラムサール条約登録、市川側直立護岸改修、人工干潟造成などを求めている。
●5月14日
三番瀬埋め立て問題で三番瀬Do会議が、堂本知事が表明している「白紙撤回」の内容説明を求める要望書を知事に提出。
●5月20日
「三番瀬で遊ぶ会」実行委員会が船橋海浜公園前で「三番瀬であそぶつどい」を開催。 関連ページ
●5月25日
「三番瀬を守る署名ネットワーク」が埋め立て計画中止を求める1万人分の追加署名を堂本知事に手渡した。累計の署名数は28万人に。なお、堂本知事は、署名受け取りの話し合いで、「住民会議」設置の構想を明らかにした。 関連ページ
●5月25日
環境省の職員が三番瀬を視察。
《6月》
●6月8日
「堂本あき子と対話する議員の会」が、知事が表明している埋め立て計画の「白紙撤回」支持し、下水処理場や第二湾岸道路は必要ないなどとする提言書を知事に提出。
●6月9日
千葉の干潟を守る会が30周年記念行事の第2回目として、「私たちの求めるアセスメントとは?」と題した講演会を船橋市内で開催。 関連ページ
●6月15日
『週刊現代』6月23日号に掲載されたカラーグラビア「東京湾“最後の楽園”からの悲鳴」には事実と違う箇所や立場・主張に関するねじ曲げがあるとして、「千葉の干潟を守る会」と「千葉県自然保護連合」が記事の訂正や再報道などを求める抗議文を同誌編集長あてに送付。 関連ページ
●6月20日
千葉の干潟を守る会が船橋市長選挙(6月24日投票)の4候補者に対し、三番瀬に関する公開質問を行った。 関連ページ
●6月21日
堂本知事は、三番瀬埋め立て問題に関し、現行計画案で埋め立て地に建設が計画されている第二東京湾岸道路(第二湾岸道)について「湾岸に集中する交通を分散させるためことは大事で、国に整備を働けかけていきたい」と述べ、必要性を認めた。県議会での加賀谷健氏の代表質問に答えたもの。知事は、「第二湾岸道は三番瀬の見直し計画とは別に考える必要がある」とも述べた。
●6月24日
千葉の干潟を守る会と千葉県自然保護連合が、三番瀬市川側の猫実川河口域の現地を観察。 関連ページ
●6月26日
三番瀬を守る署名ネットワークが、堂本知事が設置を表明している「住民会議」について、その内容などに関する質問書を知事あてに提出した。
●6月29日
署名ネットの質問に対し、「住民会議」とは住民、関係団体、地元市などが参加するシンポジウムのことと、知事が回答。 関連ページ
●6月30日
署名ネットが、小原秀雄・女子栄養大学教授を招き、「生物多様性」というテーマで勉強会を開催。 関連ページ
《7月》
●7月30日
堂本知事が、シンポジウムを2回開いて住民の意見を聴き、9月県議会までに埋め立て計画見直し案を提示する方針を表明。
《8月》
●8月7日
千葉の干潟を守る会など8団体が、「2回のシンポで新たな計画をまとめるのは拙速であり、十分期間をとって慎重に検討してほしい」とする要請書を知事に提出。 関連ページ
●8月23日
県が「第1回三番瀬シンポジウム」を開催。公募抽選により選ばれた20人が意見発表。 関連ページ
●8月30日
千葉市、市原市など東京湾岸にある県内6市で構成する「第二東京湾岸道路建設促進協議会」が、千葉市内で開いた総会で、第二東京湾岸道路の早期事業化を求める要望書を採択。
《9月》
●9月2日 ラムサール条約のデルマー・ブラスコ事務局長が三番瀬と行徳野鳥保護区、谷津干潟を視察した。 関連ページ
●9月7日
県が「第2回三番瀬シンポジウム」を開催。「里海の再生について」をテーマにしたパネルディスカッションや参加者の意見交換が行われた。
●9月8日
県が下水処理場用地として放置している市川市の本行徳字東浜・石垣場地区の地権者有志が、県を相手取り行政訴訟を起こす考えがあることを表明。
●9月10日
「三番瀬を守る会」が30日まで、三番瀬を紹介するビデオのインターネット放送をおこなった。 関連ページ
●9月11日
市川市議の有志が、同市の行徳臨海部に噴出している諸課題の早期解決を求める要望書を県知事あてに提出した。
●9月15日
全国の湿地を保全しようと、日本湿地ネットワーク(JAWAN)主催の「2001 国際湿地シンポジウム in 東京湾三番瀬」が15、16日の両日、市川市で開かれた。県内外から延べ400人が参加し、「湿地・干潟の保全と復原」や「三番瀬をラムサール条約指定に」をテーマにし、活発に議論。 関連ページ
●9月18日
「三番瀬公金違法支出訴訟」の口頭弁論が千葉地裁でおこなわれた。
●9月19日
市川市議会が、「市川の海と行徳臨海部の課題解決に向けた決議案」を可決。
●9月25日
「三番瀬フォーラム」と「三番瀬研究会」が、「101ヘクタール計画の事業中止後における緊急に行うべき三番瀬保全策の実施について」と題した要望書を知事あてに提出。
●9月26日
堂本知事が、三番瀬の101ヘクタール埋め立て中止を県議会で正式に表明。 関連ページ
《10月》
●10月9日
船橋市議会が各会派の代表者14人でつくる「三番瀬調査研究特別委員会」を設け、1回目の会合を開いた。
●10月10日
生越雅彦県企業庁長は県議会で、船橋漁協に対して三番瀬埋め立てを前提として1973年に支払われた漁業補償金104億8000万円について「現状では処理されている」と述べ、埋め立てが中止となったものの、返還は求めない方針を示唆した。
●10月10日
「千葉の干潟を守る会」など7団体が「三番瀬保全への要望」を堂本知事に提出。要望書では、101ヘクタール埋め立て計画中止決定に対して賛意を表明するとともに、「ラムサール条約登録湿地をめざし、三番瀬の自然それ自体の力に依存した保全・復原計画の策定」などを求めている。 関連ページ
●10月11日
環境省が、希少生物が生息するなど豊かな生態系を維持している全国500カ所の湿原や干潟などの水辺を「日本の重要湿地500」として初めてリストアップ。三番瀬も含まれている。
●10月22日
市川市の行徳漁協と南行徳漁協が県庁を訪れ、三番瀬の漁場環境の改善などを求める要望書を知事に提出。
●10月27日
「千葉の干潟を守る会」など7団体が世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)の東梅貞義氏を招き、「ラムサール条約と日本の湿地の保全〜ラムサール条約に登録するには」というテーマで勉強会を開催。 関連ページ
●10月28日
三番瀬を市民の手できれいにしようと、船橋、市川、浦安の3市で「三番瀬クリーンアップ作戦」が行われた。 関連ページ
《11月》
●11月10日
三番瀬の今後を考えようと、「市川三番瀬クリーンアップ大作戦実行委員会」がシンポジウム「これからどうする三番瀬」を開催。同実行委員会は、市川青年会議所、市川市、行徳漁協、環境保護団体など幅広い団体で構成されている。
●11月24日
三番瀬の「自然再生」について、学識経験者や自治体、漁協、環境保護団体、住民らの関係者が話し合う「検討組織設立準備会」の初会合が開かれた。
《12月》
●12月10日
三番瀬再生計画の検討組織準備会が、三番瀬に関係するNGOなど24団体を集め、東京都内で会合を開催。
●12月15日
「三番瀬を守る署名ネットワーク」が「埋め立て中止と30万人署名を祝う会」を開催。 関連ページ
●12月21日
2回目の「三番瀬再生検討会議」(仮称)設立準備会が開かれた。
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