次々と飛来する渡り鳥を観察
〜三番瀬自然観察会(2016年10月2日、12月4日)〜
千葉県野鳥の会と日本野鳥の会東京は毎月第1日曜日に三番瀬で自然観察会をひらいています。
(2016年)10月2日は60人が参加しました。観察会参加者のほかにも、30人ぐらいのバードウォッチャー(野鳥観察者)が熱心に観察していました。
この日は大潮だったため、家族連れの潮干狩り客でにぎわっていました。渡り鳥も次々と飛来しています。野鳥は34種を確認しました。スズガモ1500羽、カワウ3000羽、ハマシギ100羽、ミヤコドリ162羽、ミユビシギ150羽、シロチドリ30羽、ウミネコ300羽などです。
「暴走族とおなじだ」
シギやチドリを観察していたら突然、爆音が鳴り響きました。干潟や浅瀬の上空をモーター付きパラグライダーが飛びはじめたのです。シギやチドリはいっせいに飛びたちました。
水鳥を観察していた人が怒り心頭の表情でこう話しました。
「モーターパラグライダーは暴走族とおなじだ。鳥を追い払うだけではない。墜落したら潮干狩り客などが巻き添えになる危険性もある」
「三番瀬には潮干狩り客や野鳥観察者などがたくさんやってくる。それなのにモーターパラグライダーや水上スキーなどが野放しになっている。まさに無法地帯と化している」
利用ルールづくりを要請中
三番瀬保全団体は、このような無法状態を是正するため、行政にたいして三番瀬の利用ルールづくりを強く求めています。9月13日、船橋市と交渉しました。市は、私たちの要望を受け入れ、市が管理する区域については早急に利用ルールを構築すると回答しました。
市の管理区域外については、10月25日に県港湾課と交渉です。そのようなことを話したら、バードウォッチャーから感謝されました。
新幹線車内誌『トランヴェール』が取材
12月4日の三番瀬自然観察会は、JR東日本の新幹線車内誌『トランヴェール』のスタッフ3人が取材におとずれました。『トランヴェール』は、JR東日本が運行する東北、秋田、山形、上越、北陸、北海道の各新幹線の座席背面ポケットに入れてあります。発行部数は64万部。2017年2月号で三番瀬を紹介するそうです。
スタッフたちは、三番瀬の保全をめぐる歴史や課題、野鳥、底生生物などを熱心に聞いたり、観察の様子を撮影したりしました。
この日確認された鳥は、スズガモ3万羽、ハマシギ2000羽、カワウ2000羽、ミヤコドリ300羽、オオバン300羽など42種です。
野鳥を観察する人たち
ミヤコドリ
カニを捕まえたオオソリハシシギ
カニを捕まえたシロチドリ
野鳥観察の合間に潮干狩り
1時間もかからず、手掘りでこれだけのアサリが採れた
モーターパラグライダーで飛びまわる人
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