2時間で36種の生き物を確認

〜2010年8月三番瀬(猫実川河口域)市民調査〜



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 三番瀬市民調査の会は(2010年)8月9日、三番瀬・猫実川河口域の市民調査をおこないました。
 調査は毎年、干潟が昼間に干出する3月〜9月におこなっています。6月と7月は荒天だったため中止になりました。


 アオサとオゴノリはわずか


 今回の特徴はこんな点です。
  • 前回調査(5月)はオゴノリが非常に多かったが、今回はわずかしかみられなかった。アオサもわずかであった。
  • カキ礁で、イボニシの卵が目立った。
  • オキシジミがすごく増えているような感じがする。
  • ボートの船長さん(3人)がカキ礁の東側で潮干狩りをしたところ、アサリ、シオフキ、オキシジミがたくさん採れた。サルボウやホンビノスガイも採れた。
  • 干潟がわずかしか干出しなかったため、調査は2時間くらいだった。それでも、36種の生き物を確認した。


 ツバサゴガイも採取


 久しぶりにツバサゴガイ1個体を丸ごと採取しました。ツバサゴカイは、体の前のいぼ足が変形して大きな翼のようになっています。そのため、この名前がついています。たいへんめずらしいゴカイです。
 ツバサゴカイは、底泥の中でU字形の棲管(せいかん)をつくり、その中に棲んでいます。棲管は膜質で、体から分泌する粘液でつくります。また、棲管の細い先端(2本)でかろうじて海水とのつながりを保っています。
 今回採取したツバサゴカイは、体長が25cmくらいで、棲管の長さは80cmもありました。








タカノケフサイソガニ






干潟最大のゴカイであるツバサゴカイ。体長25cm、棲管(右)の長さは80cm






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